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高齢者の一人住まいの危険性とは?独居老人増加の背景やリスクを解説

2025.05.24
分類:その他

日本は少子高齢化が進んでおり、一人住まいの高齢者世帯も増加傾向にあります。

 一人住まいの高齢者を独居老人といいますが、若い世代が単身で生活送ることと異なり、色々な危険性があるといえます。

 そこで、高齢者の一人住まいの危険性について、独居老人増加の背景やリスクを解説します。

一人住まいの高齢者とは

 一人住まいの高齢者を独居老人といいます。

 主に、65歳以上の高齢者の一人暮らしのことであり、高齢化が進む日本では、65歳以上の数と独居老人の数が年々増加傾向にあります。

  

独居老人が増えている背景

 独居老人が増えている理由は、一人で生きることを選択した高齢者が増えているからです。

 独身だった方は独居になる可能性が高いといえます。

 結婚歴がある方でも、配偶者が先に亡くなっており、子も独立して別で生活していれば、一人で生活を送ることになります。

 少子高齢化だけでなく、核家族化が進んだ日本では、独居老人の増加は避けられないといえるでしょう。

  

独居老人が一人住まいを続ける危険性

 家族と一緒に生活していれば、日常にも何気ない会話が生まれ、世帯同士のつながりも生まれやすいといえます。

 しかし独居老人で一人住まいを続ければ、話し相手がいないため、地域や社会とのつながりも薄れます

 それにより、以下の危険性が高くなるでしょう。

 ・食事生活が偏りやすい

・ケガや病気などの発見が遅れやすい

・孤独死が起こりやすい

 

それぞれ説明します。

 

 食事生活が偏りやすい

 独居老人は、1人分の年金のみで生計を立てていることも多いため、生活が困窮しがちです。

 十分な生活費がなければ、食事内容が偏ります。

 一人暮らしでは、栄養バランスの整った食事作りなども意識しにくくなりやすいといえるでしょう。

 

ケガや病気などの発見が遅れやすい

ケガを負ったり病気になったりしても、発見が遅れてしまい、重篤化する恐れも否定できません。

また、入院が必要な状態でも、家族がいないため保証人が見つからないケースもあります。

認知症も、本人が異変に気がつきにくく、治療まで時間がかかる恐れもあるといえます。

症状が進み、一人暮らしが困難になっても本人が手続できないなどの問題もあります。

 

孤独死が起こりやすい

ケガや病気の発見が遅れため、そのまま孤独死につながる恐れもあります。

また、亡くなった後の相続の問題にもつながりやすく、家族がいないため、相続人・財産・負債の調査などの手続が複雑化しやすいといえます。