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定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?サービス内容や対象者を解説

2025.05.25
分類:その他

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、日中や夜間を通じて、訪問介護と訪問看護が一体または密接に連携しつつ、定期巡回・随時対応を行います。

 利用者宅を日に複数回訪問し、入浴・排泄・食事など日常生活上のサービスが提供します。

 療養支援・心身機能の維持・回復を目指す地域密着型訪問介護サービスであり、安心して自宅で生活するためのサービスといえます。

 24時間体制で緊急対応も可能など、通常の訪問介護と違って定額利用が可能です。

 そこで、定期巡回・随時対応型訪問介護看護について、サービス内容や対象者を解説します。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは

 定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、訪問介護員または訪問看護師が、自宅を定期訪問して介護・看護を24時間で対応するサービスです。

 地域密着型サービスに分類されており、事業所と同じ地域に住民票のある要介護認定を受けた方が利用できます。

 一回の訪問は1020分程度で、短時間の身体介護(食事・排泄など)を中心に行いますが、1日複数回訪問してくれることが特徴です。

  

 定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービス対象者

 定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスを利用できるのは、要介護15の認定を受けた要介護者です。

 事業所と同じ地域に住民票がなければ利用できません。

 そのため、自宅付近の事業所を選ぶことが必要です。

 また、訪問介護・訪問看護・夜間対応型訪問介護は内容が重複するため、併用はできません。

 以上により、定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用するのは、以下に該当するケースといえます。

 ・訪問介護を利用する頻度が多いため、介護保険の支給限度額を超える

・一人暮らしの認知症高齢者であり、一日数回の服薬とインスリン注射が必要である

・寝たきり状態で寝返り介助などが何度も必要である

・水分補給と声掛けなどの支援が必要である

・一人で食事が難しいため介助が必要である

・退院後の自宅見守りを手厚くしたい

・心疾患で急変などの早期発見を希望する

・家族の介護負担を軽減したい

  

定期巡回型訪問介護看護と訪問看護は併用

 定期巡回・随時対応サービスは、通院等乗降介助を除く訪問介護・訪問看護・夜間対応型訪問介護と併用はできません。

 ただし、夜間のみ(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)の利用の場合は、訪問介護と訪問看護との併用が可能です。