エッセンシャルワーカーとは、社会の機能を維持する上で欠かせない仕事に従事する生活必須職従事者です。
医療従事者や介護従事者はもちろんのこと、物流関係者や小売業の従業員なども該当します。
そこで、エッセンシャルワーカーについて、ここでは介護福祉関係と医療関係における職種の種類を紹介します。
「エッセンシャルワーカー」とは、「生活必須職従事者」とも呼ばれており、社会機能を維持するために欠かせない仕事に従事する人を指します。
「エッセンシャル」とは、直訳すると「必要不可欠な」という意味を持つ言葉です。
どのような状況下でも必要となる社会生活を支える職種といえます。
たとえば、医療・福祉・物流・運送・小売業などの仕事に従事する人であり、2021年の緊急事態宣言では感染リスクを負いつつも医療現場などで働く方への敬意を込めて広まった言葉ともいえるでしょう。
厚生労働省は、エッセンシャルワーカーに関して、緊急事態宣言時に事業継続が求められる事業者と定義しています。
介護福祉関連のエッセンシャルワーカーとして、以下の職種が挙げられます。
・介護職
・生活相談員
・ケアマネジャー
・児童発達支援管理責任者
・サービス管理責任者
・サービス提供責任者
など
福祉の現場では、ケアや生活援助などを担当する介護職員に加えて、介護タクシーを運転するドライバーや相談援助専門職員などが連携して仕事をします。
どの専門職も欠かせない存在であり、いずれかの人手が不足しても、介護を求める方に必要な支援が行き渡りません。
介護を受ける本人だけでなく、家族の負担も増えるため、今後はさらにエッシェンシャルワーカーのニーズが高まると考えられます。
エッセンシャルワーカーについての明確な定義はないものの、医療関係では以下の職種が該当すると考えられます。
・医師
・医療技術者(診療放射線技師・臨床検査技師など)
・看護師
・准看護師
・医療事務
・保健師
・医療ソーシャルワーカー(MSW)
・リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)
・薬剤師
・栄養士
・歯科医師
・歯科衛生士
など
上記以外にも、間接的に医療に関連する病院勤務の清掃員や、医薬品製造・販売関連のMR(医薬情報担当者)やMS(医薬品卸販売担当者)、登録販売者なども該当します。