法人保険ラボ

介護老人福祉施設とは

 介護老人福祉施設とは、要介護認定を受けた方が利用できる施設です。

 運営しているのは社会福祉法人や自治体のため、公的施設なである分、費用は安く抑えられます。

 健康管理など、医療ケアを受けることもできるため、人気が高く地域によっては待機者の多さで利用できない場合もあります。

介護老人福祉施設の特徴

 介護老人福祉施設は、公的な施設であるため、介護保険の財源補助があり、税制面でも優遇されています。

 そのため、民間の介護施設よりもかかる費用は少なく、月額5～15万円ほどの費用のみで利用できます。

 月額は、認定を受けている要介護度や、部屋の種類によって異なります。

 なお、介護老人福祉施設は、完全個室ではなく複数人が同室の多床室利用になることが多いことや、医療サービスも限定されている点に注意が必要です。

 介護老人福祉施設のサービス

 介護老人福祉施設で利用できるサービスは、以下の通りです。

 ・食事・入浴・排せつなどの介助

・リハビリテーションなどの機能訓練

・バイタルチェックなどの健康管理

・相談援助

・レクリエーション

など

 特別養護老人ホームとの違い

 介護老人福祉施設と特別養護老人ホームは同じ施設です。

 ただし、根拠法に違いがあり、介護保険法では介護老人福祉施設と呼び、老人福祉法では特別養護老人ホームと呼びます。

 介護老人福祉施設の利用対象

介護老人福祉施設は、常に介護を必要とする方を対象とした施設です。

 常に介護を必要とする状態でありながら、自宅で介護を受けることが難しい65歳以上の要介護3から5の認定を受けた方が主な利用対象となります。

 寝たきりの状態など介護度が高い方や、緊急性の高い方が優先されるため、利用の申し込み順に入所できるわけではありません。

 入所までに数か月や数年かかるケースもあるなど、必ず入所できるわけではないことは理解しておきましょう。