
介護老人保健施設とは、介護を必要とする高齢者が在宅復帰を目指すための施設です。
医療・介護・リハビリなど、自宅で自立した生活を送るためのサービスを提供します。
介護老人保健施設の目的は、一時的に入所した利用者を自宅復帰させることです。
そのため、利用できる期間や居室、対象者などは明確に定められています。
そこで、今回は介護老人保健施設について、どのような居室で過ごすことになるのか、利用対象者などを簡単に紹介します。
介護老人保健施設とは、要介護1以上の要介護高齢者が、自宅復帰を目指すための施設です。
医学的管理の下で、看護や介護などの様々なサービスを提供します。
介護老人保健施設の運営目的は、利用者の自宅復帰です。
そのため、利用者が入居できる期間は3~6か月であり、限定された期間で自宅復帰を目指しリハビリなどを行います。
平均的な入所期間は10か月で、原則、長期間入所するケースも見られます。
施設により差があり、リハビリの進みが想定していたよりも遅いときや、回復に達していないケースなどは自宅に戻れずに長期入所になる場合もあります。
介護老人保健施設の居室は、1室あたりの定員が4人以下です。
すべて4人部屋ではなく、2人部屋や個室なども見られます。
特別養護老人ホームと同様に、居宅に近い環境で生活できるユニットケアを提供しています。
ユニットケアの場合、1ユニットあたり常時1人以上、夜間・深夜は2ユニットあたり1人以上の介護職員または看護職員が常駐する必要があります。
また、施設へ入所するサービスに加え、短期入所療養介護(ショートステイ)や通所リハビリテーション(デイケア)などの介護保険給付対象サービスも利用できます。
介護老人保健施設の利用条件は、要介護1以上の認定を受けた65歳以上の高齢者であることです。
40歳以上64歳以下の方は、特定疾病で要介護認定を受けていれば利用できます。
反対に、基準を満たしている場合でも、部屋が空いておらずに利用できないケースもあるため、事前の確認が必要です。
特別養護老人ホームと比べると、医師や看護師の配置基準が充実しているものの、医療機関ではありません。
そのため、看護師が24時間常駐していなければ、夜間のたん吸引や点滴などに対応はできないと認識しておきましょう。