介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設へ入所する前に受けておきたい人間ドック

2020.07.04
分類:その他

介護施設への入所を検討している方の中でも、入所後にはなかなか人間ドックなど受けることが難しくなると考え、早期に病気を発見するためにも人間ドックを受けようと考える方はいるようです。

人間ドックを受けることで、現在の健康状態を確認することができますし、健康管理や生活習慣を改善させることにつながります。

もし病気の発見が遅れてしまい重症化してしまえば、本人だけでなく家族の負担も重くなることが予想されますし、医療費など経済的な負担も大きくなります。

年に1回、健診や人間ドックを受けて健康状態を確認することが望ましいですが、自治体によっては生活習慣病を予防・疾病の早期発見・治療を目的として人間ドックを受診すると、その診査料の一部を助成してもらえるようです。

人間ドックと健康診査の違い

人間ドックと健康診査は、どちらも現在の健康状態を確認するという目的は同じですが、検査する項目の量に違いがあります。

健康診査の検査項目は、

・内科診察…問診(服薬歴、既往歴、自覚症状)、理学的診断

・身体計測…身長、体重、血圧、BMI

・血液検査…GOTGPTγ-GTP、中性脂肪、HDL コレステロール、LDL コレステロールHbA1c

・尿検査…尿糖、尿蛋白

などです。

人間ドックの場合にはこの健康診査に加えて、

・心機能…安静時12誘導心電図

・血液検査…血液一般(血色素量、赤血球数、ヘマトクリット、血小板、白血球数) 肝機能(総蛋白、総ビリルビン、ALPLDH) 膵機能(アミラーゼ) 脂質(総コレステロール) 糖代謝(空腹時血糖) 腎機能(BUN、クレアチニン) 免疫学的検査(高感度 CRPRA

・肺がん検診…胸部エックス線直接撮影

・大腸がん検診…便潜血反応

・胃がん検診…胃部エックス線直接撮影(バリウム)検査(胃内視鏡に変更する場合に追加料金が必要)

・腹部エコー検査…消化器系検査(肝臓、胆嚢、脾臓、膵臓、腎臓)

・尿検査…尿潜血、ウロビリノーゲン

・眼科…視力検査

などより詳細な検査が行われることが特徴です。

なお、自治体による助成の支給限度額は13万円程度となっています。

 

申し込み方法は?

なお、新型コロナウイルス感染症の影響で、健康福祉センターで行う健診などの新規予約の受付は630日まで中止となっている場合もあるようです。

中止期間は変更される可能性もあるので、事前に確認した上で申し込みを行いましょう。

申し込みは、指定医療機関等一覧から希望する医療機関を選び、直接医療機関に申し込みます。

医療機関から検査案内が渡されるので、助成金申請書に必要事項を記入し、受診する日に保険証と自己負担金と共に医療機関に持参することになります。