近年、介護施設のレクリエーションなどで取り入れられることが多くなったハーバリウム。瓶の中に専用オイルやドライフラワーなどを入れ作る飾りですが、どのようなものかご存じでしょうか。
ハーバリウムの作成をレクリエーションに取り入れることで、実はいろいろな効果が見込めます。
体験系の習いごととして知られることが多いハーバリウムですが、植物標本という意味を持つ言葉で、科学用の押し花など保存された花を指しています。
現在はインテリア雑貨やギフトとしても人気で、ガラス瓶などの中に乾燥させた花材(ドライフラワー)と専用オイルを入れて作ります。面倒な手入れなどなくても美しい状態の花を長く鑑賞できることが魅力です。
作成に必要なキットも揃えやすいので、自宅で簡単に作ることができ、介護施設でもレクリエーションの1つとして注目されるようになりました。
ハーバリウムの魅力は、生花と違って手入れがいらず、作ったときの美しい状態を長期間保つことができる点です。
窓際などにガラスの小瓶で作られたハーバリウムを置くと、光の透け具合などできらきらと光って見えるなど、インテリアとしても好評です。
ガラス瓶に入れる花は、ドライフラワーやブリザーブドフラワーなので、どの季節でも自分好みの花を使うことができます。
ハーバリウムは簡単に作れますが、介護施設の利用者にとってははさみやピンセットを使うので少々苦戦することも考えられます。ピンセットが使いにくい利用者などは、お箸を使ってもよいでしょう。
細かい作業に苦労してしまっても、手先や頭を使うのでレクリエーションとしてはぴったりといえます。
ドライフラワーだけでなく、セロハンやビー玉などを入れていろいろな種類のものを作るのも楽しいはずです。
花同士を絡ませながら、ガラス瓶を花で満たしていきますが、同じ花を同じように使っても入れ方次第で表情が変わるのも魅力です。
色や形のバランスを考えながら集中して作業できますし、作り上げて自宅に持って帰ったり部屋に飾って家族に見せたりなど、目標を立てるとよりモチベーションが上がります。
乾燥した花が小瓶の中でよみがえる感覚も味わえますし、完成した美しいハーバリウムの仕上がりで、自分にもこんなきれいなものが作れる!と自信をつけることにもつながるでしょう。