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介護施設はクリニックや病院が併設されているほうが人気?

2020.08.06
分類:その他

たとえば自分の親が老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに移りすむことを検討しているのなら、医療法人が運営していたりクリニックが併設されたりしている介護施設を勧めたほうがよいのでは?と考える方もいるようです。

確かに近年では有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などを運営する医療法人なども増えていますが、実際にどのようなメリットがあるのか、どちらを勧めるべきかご説明します。

クリニックや病院が併設されていることのメリット

医療法人が運営している介護施設の場合、医療との連携が可能となるためグループの病院併設または隣接していたり、入院が必要になってもベッドを確保してもらいやすかったりといったメリットがあります。

グループの医療機関で常駐している機能訓練士から、専門的なリハビリを受けることもできるでしょう。

定期健康診断や慢性的な疾患の管理、緊急時の対応など、介護だけでなく医療ケアについても手厚さが期待できることが特徴です。

医療との連携はもちろん、日々介護やリハビリ、食事の内容などでも高い質のサービスを提供する施設も増えていますが、その分、入居の際に必要な一時金や毎月の利用料金などは高めに設定されています。

 

老人ホームによっては医療との連携が義務付けられている

介護付き有料老人ホームの場合は協力医と連携することを義務付けられていますので、運営母体が医療法人でなくても医療との連携はされます。

日中でも看護師が常駐していたり協力医指導のもとリハビリを行ったりなど、医療ケアも安心できるサービスを提供する施設も増えつつあります。

住宅型有料老人ホームの場合でも、協力医と連携強化しながら体調急変の際には対応できる体制を整備する施設が増えています。

 

医療ケアに対応できる老人ホームとは

病院など医療機関では、治療を終えた状態で長く入院することは難しいものの、退院してすぐに自宅に戻ることもできない高齢者は少なくありません。

その場合、老人ホームに転居するという選択を行う高齢者もいますので、たん吸引やインスリン注射などの医療ケアに対応してもられるといったニーズが高まっているといえます。

ただしこれらの医療ケアに対応できるのは、看護師の勤務体制や医療機関との医療連携が整備されていることが必要です。

 

クリニックや病院などが併設されていれば安心感は高いものの

クリニックや病院など医療機関が併設されている老人ホームなどの介護施設なら、医師にいつでも頼ることができるといった安心感を得ることができます。

体調が急変したときなども対応がスムーズなので、利用者の家族も安心できることが大きなメリットといえます。ただし介護付き有料老人ホームならそもそも協力医と連携することを義務付けられていますので、必ずしも運営母体が医療法人でなくても医療と連携されていますので、その点を踏まえた介護施設選びを勧めるとよいでしょう。