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介護施設を予算の範囲で決めるために知っておきたい有料老人ホームで発生する費用

2020.10.22
分類:その他

介護施設の中でも、有料老人ホームで発生する費用は入居金や月額費用などが挙げられます。予算に応じてホームの立地条件、サービス内容、人員体制、付帯されている設備などを確認し、どこに入所するのか決める方が多いようです。

たとえば東京都などでは、介護を必要とする方が入所する有料老人ホームの場合、入居金は1千万円前後、月額利用料金は25万円前後が平均的な金額です。

その中で入居金は0円とする施設も増えていますが、入居金がかからない代わりに月額利用料金が高めに設定されており、30万円を超える場合もあるようです。

それに加えて有料老人ホームに入所すると、他にも介護保険負担や医療費、嗜好品、趣味などにかかる費用で35万円は必要となります。

入居金は有料老人ホームのあるエリアによっても異なる

有料老人ホームの建っている土地や、建物の取得金額、維持する上で発生するランニングコスト、部屋の広さや設備の充実さ、人員体制など様々なことが勘案された上で入居金は決められます。

設定されている入居金の根拠を知り、適正な金額なのか必要経費と考えることができるのか判断して決めましょう。

関東13県では、約7割の有料老人ホームが入居金0円とするプランを設けています。やはり初期費用を抑えたいという入居者も多いため、ニーズに対応するためでしょう。

ただし入居金が発生しないプランは、すでに高齢で入居期間が短くなると想定される場合や、一時的に入居を希望する場合など、月額利用料金が高額になっても初期費用を抑えたいケースに選ぶべきです。

長期に住むことが予想される場合には、入居金を支払っても月額利用料金を抑えたほうがメリットは高い場合もあると認識しておいてください。

 

有料老人ホームで発生する月額利用料金

月額利用料金は、家賃相当分、管理費、食費、人件費などが勘案されて決められています。

東京都の場合、6割程度が3050万円以下の月額利用料金が発生することが多いようです。

神奈川県は3050万円以下と2030万円以下がそれぞれ約4割ずつの割合で、埼玉県と千葉県は2030万円以下・15~20万円以下がそれぞれ3分の1強を占めているようです。

月額利用料金は毎月負担する費用のため、入居期間が長期に渡るほど負担が重くなってしまいます。

ただし入居金の負担が厳しい場合には、一時的な住まいとして入居金のかからないプランで入居し、費用の安い施設を探して住み替えるといったことを検討する方もいるようです。