介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設や老人ホームはラジオを持参し持ち込んでも大丈夫?

2020.11.22
分類:その他
介護施設に入所する方の中には、認知症で日付や自分の名前など忘れてしまうことがある方もいます。施設入所後にさらに認知症が進んでしまわないように、ラジオなど自由に聴ける環境でいさせてあげたいと考える家族もいるようですが、持ち込みはできるのでしょうか。

施設ごとにラジオを聴く上でのルールが設けられている

介護施設では利用者がラジオを持ち込むことを可能としているところは比較的多いといえます。ただ、いつでも好きなときにラジオを聴いてもよいかはわかりません。

それぞれの介護施設によって取り決めがありますし、個室なら持ち込みも自由にいつでも聴いてよいとしていることもあるでしょうが、耳が遠いことを理由に大音量で聴けば他の部屋まで音が響いてしまいます。

そのためたとえ個室でも配慮が必要となるでしょうし、個室ではなく2人部屋や4人部屋など同じ部屋で過ごす利用者がいる環境であれば、他の利用者の迷惑にならない音量と時間帯で聴くことが必要になります。

いずれにしてもラジオを聴くときの音量は配慮が必要となるため、ラジオから直接音を出すのではなくイヤホンなど使って聴くことができるようにしておきましょう。

 

ずっとラジオを聴くことはよいことではない?

様々な番組が流れているラジオは、聴いていればとても楽しい気持ちになれるでしょう。しかし、日中にラジオを聴いて過ごす時間が長くなりすぎれば、部屋に引きこもりがちになるなど生活が不活発なものになる可能性もあります。

動くことなく引きこもりがちになると、認知症がさらに進んでしまうこともあるので、ラジオが好きな方でも1日に聴く時間を事前に決めておいたほうがよいでしょう。

さらに深夜の番組が好きな方などが夜中ずっとラジオを聴けば、昼夜逆転という生活になってしまいます。生活リズムの乱れなどで体調を崩すなど、よい結果は生まれませんのでラジオを聴く時間帯も注意しておくことが必要です。

 

ラジオ以外にも認知症を防ぐ方法はある

認知症は家族にとって心配なことですが、進行を防ぐことができるのはラジオ以外にもあります。

利用者が興味のある活動へ参加し取り組むことや、趣味を持つこと、軽い運動なども認知症にはよい効果があると考えられます。

利用者本人の体調や生活リズムなども考慮しながら、認知症の進行を防ぐことができる生活をどのようにくればよいのか家族とスタッフでしっかり話し合うことが大切です。