介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設は定年退職した方のセカンドキャリアにぴったりの現場

2020.12.17
分類:その他

一般企業で定年を迎えるのは60歳が多いですが、高年齢者雇用安定法によって希望すれば65歳まで再雇用することが義務付けられています。

ただ、正社員として働いていた時よりも賃金が大幅に減少するため、パートタイム労働者として再雇用されるよりも転職を考える方もいることでしょう。

そのようなセカンドキャリアを検討する定年退職者にとって、介護施設での仕事は有力といえます。

介護施設は常に人手不足

介護現場は慢性的な人手不足が続いており、2025年問題という団塊の世代が75歳を迎える時期を目前に控えています。急増する後期高齢者と介護を必要とする方に対応できるほど、介護現場には十分といえる人材が備わっていません。

今後も介護人材は不足すると考えられるため、定年退職者の再就職する場所として有効と考えられるでしょう。

介護業界の有効求人倍率は全国平均3倍を超えるほどの高さで、中でも都市部は5倍以上というエリアもめずらしくありません。

国もこのまま介護施設の現状を放置するわけにはいかないと、業務効率化や生産性向上を目的に、ICTIT、ロボットの導入、介護スタッフの処遇改善、外国人労働者の確保など様々な取り組みを行っています。

しかし人材確保ができず、事業を続けることができないまま、廃業に追い込まれる事業所も存在していますし、人材不足で利用定員を減らすしかない介護施設もあるなどまだまだ人の手を必要としている状況です。

 

介護施設は初心者でも働くことが可能

しかしいくら介護施設が人材不足だからといっても、介護経験のない定年したばかりの方が介護スタッフとして務まるのか…と不安を感じることもあるでしょう。

そもそも介護現場で働くためには、何か資格など必要なのではと不安になってしまうものです。

しかし介護現場で働くときに、必ず資格を所有しておかなければならないわけではなく、可能となる業務は限られますが初心者でも働くことはできます。

介護業界には国家資格である介護福祉士や研修制度なども設けられています。仕事内容により、資格保有や研修を終えることなどが必要な場合もありますが、働き方によっては資格を必要としません。

 

元気な高齢者が活躍できる現場として

まだまだ働くことができる元気な高齢者が活用できる現場として、介護施設を選んでもらうことは人材不足の解消につなげることが可能となるでしょう。

そして現場で働きながら、資格取得を目指してもらうことも可能です。資格を取得してもらえば、仕事量や活躍の場も広がっていきますし、介護現場で活かすことのできる知識や技術も身についていきます。

処遇も向上させることが可能になるなど、モチベーションを高めることにもつなげることができるでしょう。