令和時代へと突入し、日本は今後さらに進む高齢化にどのように対処しなければならないか考えていかなければなりません。
人口は減少し若い世代は少なくなる中、高齢者は増え続けている状況のため、介護施設でもその時代の流れを十分認識し対応していかなければならないといえます。
このままでは、令和22年には生産年齢人口は2千万人減少すると考えられており、自治体の約半数は消滅する危機を迎えるともいわれています。
東京などでも限界集落が見られ、令和49年になると新たに誕生する子どもよりも100歳以上の高齢者が多くなると予測されているほどです。
日本社会が存続していくためには、今後30年後の社会を見据えながら少子化対策・子育て支援対策などを講じることが必要といえます。
そして介護施設などでも、令和時代を迎えさらに人手不足が深刻な状況にあることを受け止め、AIや産業ロボットの活用や高齢者でも現役で働き活躍できる社会を作っていくことが必要となっています。
他にも外国人労働者などの受け入れ体制を整備することなども、高齢化への対策として進めていくことが求められます。
令和時代は介護人材を確保・育成するためにも、人生100年時代の豊かな高齢化社会を実現させることが必要です。
介護老人福祉施設などで行うターミナルケアについても、人生100年時代における看取り介護の実践が必要となります。
福祉・介護の仕事は高齢者の生活・命を守り支えることですので、介護施設を利用する方などが長い人生で生きてきてよかったと感じてもらえるケアを心掛けていくことが必要です。
もちろん、介護施設だけでは対応できない部分もあるため、医療の支援なども受けつつケアしサービスを提供することになります。
ただ、人生100年時代のターミナルケアは医療をメインとするのではなく、高齢者の日常生活を大切にしつつ、一人ひとりに寄り添う心の介護を重視したものでなければなりません。
穏やかで優しい看取り介護を実現させることが、介護施設には求められているといえます。
介護施設で働く介護・看護のスタッフの他、ソーシャルワーカーなどの専門職などが一丸となり、安心して介護ケアやターミナルケアを任せてもらえるようにしていくことが必要です。