介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設で働く方が公務員になりたいと言い出したら?

2021.03.13
分類:その他

介護施設で働く場合、事業者が民間企業の運営が多いため、激務の割に賃金が安いと感じることもあるようです。

公務員として働くことができれば、賃金や収入も安定するのに…と感じることもあるようですが、介護福祉士の資格を活かせば公務員として働くこともできます。

もし公務員として働きたいという介護スタッフがいた場合には、介護福祉士の資格取得と公務員試験合格を目指すことが必要と伝えましょう。

介護福祉士を取得し公務員試験にも合格することが必要

公務員になるためには、地方公務員や国家公務員などの採用試験に合格することが必要です。

たとえば地方公務員上級福祉職や自治体ごとに定めのある福祉職として採用されれば地方公務員として働くことができます。

国家公務員には福祉職という区分はされておらず、福祉関連の職種である国家公務員総合職に人間科学区分や法務症専門職員などとして働くことが可能です。

 

地方公務員のほうが狙いやすい?

地方公務員として働く場合には、自治体により部署などの名称は多少違ってきますが、市役所や福祉保健センターの他、自治体運営の医療機関などが主な配属先となります。

介護福祉士の資格を活かしながらソーシャルワーカーとして働くなら、知識を活かした介護指導や実務、相談業務などを担当することになるでしょう。

必要であれば家庭を訪問するなど、それぞれの配属先によって業務内容は違ってきます。

要介護者本人とその家族とコミュニケーションを取りながら、行政機関との調整を行うなど橋渡しのような存在となることも業務として行います。

 

公務員への壁は厚い?

公務員になるためには公務員採用試験に合格しなければなりません。福祉職の公務員も同様に、介護福祉士の資格保有者だとしても採用試験に合格できなければ公務員にはなれないと認識しておきましょう。

どのような採用試験になるかは募集先によって詳細は異なるものの、介護福祉士として勤務するのならそもそも資格を取得していなければ応募もできません。

また、介護福祉士の資格を保有していれば公務員として嘱託職員にも応募できます。正式な公務員採用ではありませんが、契約期間の中で公務として働くことができるためその期間の収入は安定することが特徴です。

いずれにしても面接などでは実務経験が長いほうが評価は高いはずなので、まずは介護施設で実務経験を積み、どうしても公務員になりたいという場合には試験を受けるなど目指してもらうとよいでしょう。