介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護を受けたときに介護事業者に支払う費用は利用するサービスにより異なる

2021.04.18
分類:その他

介護保険制度を活用できる介護サービスは、介護事業者を頼り介護を受ける方にとって、負担する費用を軽減できる強い味方ともいえます。

要介護1~5の認定を受けた方が利用可能とする介護サービスには、在宅(居宅)サービス・施設サービス・地域密着型サービスなどがありますが、どの種類のどこの介護事業者のサービスを利用するかを選ぶことになります。

介護サービスの種類

介護サービスの種類はいろいろあり、どれを選ぶかにより負担する費用も変わってきます。

介護になじみのない方が介護サービスと耳にして、まず想像するのは介護施設などに入所する形で介護を受ける姿でしょう。

しかし実際には、介護を必要とする方が自宅で生活しながら利用できる在宅(居宅)サービスもあり、訪問介護では自宅で食事・入浴・排泄などの身体介護や家事援助(生活援助)などのサービスが提供されます。

また、普段は自宅で生活しているけれど、日中のみ施設で過ごすデイサービスの他、短期間だけ介護施設に宿泊するショートステイ、ベッドや車椅子をレンタル可能な福祉用具貸与などもあるため多様化されています。

他にも訪問看護や訪問入浴介護などもあるため、サポートしてほしい部分だけを選び、組み合わせて利用可能です。

 

介護サービスは無限に利用できるわけではない

介護サービスは無限に利用できるわけではなく、要介護度ごとに利用可能とするサービスの量(支給限度額)が決められています。

そのため、支給限度額の範囲なら利用者が自己負担するのは介護サービス費の1割(一定以上の所得者があれば2割)です。

しかし支給限度額を超えた場合や、介護サービスの範囲外でサービスを利用したときは自己負担しなければならないため注意しましょう。

 

負担する費用は定額制?

介護施設などに入所し、介護を受ける施設サービスの場合、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・療養病床(介護医療院に移行)などの介護サービス費用は定額制になっています。

有料老人ホームの場合には、住宅型・介護型・健康型と種類が分かれ、どのタイプの有料老人ホームに入居するか、どのように在宅(居宅)サービスを利用するかなどで負担する費用は変わってきます。

地域密着型サービスは、介護を必要とする状態になった場合でも、これまでどおり住み慣れた地域で生活を続けるためのサービスのことです。

小規模な施設に入居し利用するサービスもあれば、自宅で生活しながら利用するサービスがあります。

施設へ入居したときにかかる費用は、要介護度ごとに決められた定額制となっており、自宅で生活しながら利用するサービスには小規模多機能型居宅介護・定期巡回・随時対応型訪問介護看護などがあり、利用した分だけの支払う形式です。