介護事業者の中には、介護施設へ短期間だけ入所し、介護サービスを受けてもらうショートステイを提供していることもあります。
住む形で入所するのではなく、一時的に宿泊する形で入所し介護サービスを利用することになりますが、介護保険制度を利用できるものと適用外のものもありニーズによって使い分けが可能です。
そこで、ショートステイとはどのようなときに利用されるのか、その特徴などについてご説明します。
ショートステイとは、在宅で介護を受けている高齢者の状態に合わせて、普段介護をしている家族の負担を軽減することや一時的な介護からの解放を目的に利用されます。
短期間介護施設に入所する形で、日常生活に必要な介護サービスを受けることが可能です。
正式名称は短期入所生活介護といい、数日から1週間程度などごく短期間で利用されます。
ショートステイには介護保険制度が適用されるケースとそうでない場合があり、適用される場合には自己負担1割でサービスの利用が可能です。
介護保険を利用しないショートステイは、要介護認定を受けていない自立の方も利用が可能です。
ショートステイを大きく分類すると次の3種類に分けることができます。
大きく異なる点は、受けることができるサービスと提供する介護事業者、介護保険が適用されるかという部分です。
提供されるサービスは、日常生活上の支援・機能訓練・レクリエーションなどのサービスです。
提供する介護事業者は特別養護老人ホーム・一部有料老人ホームなどの介護事業所運営者で、介護を中心としたサービスを希望する方におすすめできます。
提供されるサービスは、日常生活の介護だけでなく医師や看護師による医療ケア、リハビリといった医療サービスです。
提供する事業者は介護老人保健施設・介護療養型医療施設などで、特に医療的なケアを希望する方におすすめできます。
利用できるサービスは日常生活上の支援・機能訓練・レクリエーションなどのサービスで、一部有料老人ホームなどが提供しています。
要介護認定は受けていないものの、ショートステイを利用したいという場合におすすめです。
自立の方も利用可能となっていますが、介護保険が適用されないため費用はすべて自己負担することが必要となります。