介護現場で働いてみたいけれど、通常業務としてどのようなことを行うのかよくわからないという方も少なくないようです。
そこで、介護事業者などが介護現場の通常業務について質問されたとき、具体的にどのような仕事をするのか説明できるようにしておきましょう。
介護職には介護士(ヘルパー)・介護福祉士・ケアマネジャー(介護支援専門員)などがいますが、それぞれ通常業務は異なります。
介護福祉士は現場で指導する立場として働くことが多く、ケアマネジャーは介護を必要とする方が利用する介護サービスについて、ケアプランを作成することが主な仕事です。
そして介護士(ヘルパー)の場合には、
・身体介護(入浴・排泄・食事・着替えの補助など)
・身の回りの世話(部屋の掃除や洗濯など)
・精神面でのケア(話し相手など)
・相談業務(利用者の家族の相談や介護に関するアドバイスなど)
などが通常業務となります。
介護施設や提供するサービスにより通常業務の内容も大きく異なるでしょうが、入所型の介護施設であれば利用者の起床・着替えの介助から始まって、食事・排泄・入浴の介助などを行います。
入所者が日常生活を送るときに自分でできない部分を援助することが仕事であり、身体的な介助だけでなく、レクリエーションで一緒に活動することや、転倒予防体操など運動メニュー指導や見守りなども行います。
介護施設で働いているのは介護士だけでなく、介護助手・介護補助という立場の方もいます。
介護助手や介護補助と呼ばれる方は、介護士がスムーズに利用者の介助を行うなど、介護現場がスムーズに動くための影のキーパーソンといえる存在です。
介護現場が人手不足なのは周知の事実であり、2025年には団塊の世代が75歳以上になるため、介護人材は約38万人不足するといわれえています。
そこで厚生労働省は介護助手を導入することをすすめていますが、介護助手とは介護専門職の助手や補助として働く人です。
資格を取得していなくても働くことができるため、介護現場で働いたことがない方でも、まずは現場に慣れるために介護助手としてスタートすることができます。
介護助手がいれば、介護士などは介護業務に専念しやすくなるでしょうし、部屋の掃除など利用者の身体に触れないサポートを担当してもらうことが可能です。
介護サービスのレベル向上も期待できるため、資格がない方をまずは介護助手として雇用することも検討してみるとよいでしょう。