上京や結婚をきっかけに実家を離れることとなり、そのまま実家とは離れた場所で生活を続けることになったとき、遠く離れて暮らす親の介護が心配という場合もあるでしょう。
コミュニケーションを取ることも少なくなり、日々、親にどのような変化があり何が起きているのか把握することも難しくなります。
近郊に住む親せきなどがいれば、親の様子を確認してもらうこともできるでしょうが、頼れる人がいないときにどうすればよいのか説明していきます。
親の暮らす実家の近郊で生活しているのならよいですが、遠距離で暮らす子にとっては親がどのように日々生活しているのか気になるものです。
親の生活をある程度把握しておくことにより、いざというときの対応に役立つといえますが、どのような項目を把握しておくべきか説明します。
まず遠方で暮らす親の生活リズムで確認しておきたいのは、
・起床・就寝時刻
・朝・昼・晩の食事の時間
・主な外出先
これらの1日の生活リズムを把握することにより、異変があったときに気がつきやすくなります。
事前に起きている時間や食事の時間を確認しておけば、電話したけど出なかったときには外出してるのか、外出先が把握できていれば倒れていたり入院したりしていないか予測しやすくなります。
介護とお金は切っても切れない関係であるため、親の経済状況も確認が必要です。
介護サービスは所得に応じて負担割合が異なりますが、医療機関に入院したり介護施設に入所したりすると、毎月数十万円の費用がかかります。
親と遠距離で生活していると、何かあったときにすぐに駆け付けることは難しくなります。
そのため、親の実家近郊で相談できる人を見つけておくことが望ましいですが、次のようなことを確認してみましょう。
親の友人や近所に住んでいる方に相談できれば、小さな異変があったときや家族には話してくれない困りごとなども伝えてもらえます。
地域包括支援センターなどは公的な立場で支えてくれる存在であり、介護が必要な状況になったとき介護保険の申請を行ってくれ、介護サービスを利用する手続も行ってくれます。
民生委員の場合主に次のような活動を行っているため、相談してみるとよいでしょう。
・高齢者宅に家庭訪問(訪問頻度は市区町村により異なる)
・生活の困りごとをヒアリングし福祉サービスなどの情報を伝えてくれる
・支援を必要とする方を地域包括支援センターにつなげる