介護業界で働く介護スタッフの中には、どうせ働くのなら介護のエキスパートになりたいと考える方も少なくありません。
その際、取得を目指したいのが介護職唯一の「国家資格」である「介護福祉士」です。
介護職キャリアパス上位に該当する資格であり、取得するまでの難易度はやや高めといえますが、取得までのルートが3つ用意されていることはメリットといえます。
そこで、介護職唯一の国家資格である介護福祉士を取得するときに選ぶことができる3つのルートについて説明していきます。
介護福祉士の仕事は、
・身体介助
・生活援助
・社会活動のサポート
・利用者家族の相談対応と助言
・現場介護スタッフに対するマネジメント
など多岐に渡ります。
いずれも介護現場で欠かせない業務ばかりですが、具体的にどのようなことを行うのか説明します。
日常生活を送ることが難しい利用者に、食事・入浴・排せつなど介護状況にあった支援をおこないます。
利用者宅を訪問し、洗濯・炊事・買い物など生活を送る上で必要な支援を行います。
介護を必要とすることをきっかけに孤立しないよう、地域で開催するイベントに参加するよう促すことや、近隣との人間関係を円滑にするといったこともサポートします。
利用者家族の介護についての相談対応や、介護用品を選定すること、在宅介護のアドバイスなどを行います。
介護現場で働くスタッフのリーダーとして、管理・教育指導・他の専門職との連携を図る役割も担います。
資格取得をするルートには、
・介護福祉士実務経験ルート
・福祉系高校ルート
・養成施設ルート
の3つがあります。
養成施設ルートの場合、指定された養成施設などを卒業した後で、介護福祉士国家試験を受験し合格しなければなりません。
福祉系高校ルートでは、定められた科目・単位を取得して卒業後、介護福祉士国家試験を受験し合格することが必要です。
そして実務経験ルートでは、3年以上の実務経験と実務者研修修了が必須となり、その上で介護福祉士国家試験を受験し合格することが必要となります。
介護福祉士国家試験受験者は、実務経験ルートによる方が9割を占めており、社会人が働きながら介護福祉士の資格を取得するとき選ぶことになるルートなので、多くの方が実際に現場で働きながら介護福祉士資格を取得していると考えられるでしょう。