介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

福祉業界を取り巻く環境や今後の展望は?どのように変化していくのか

2020.04.24
分類:その他
福祉業界の需要は今後さらに高まることが予想されますが、なぜそのような状況と考えられるのか、介護を取り巻く環境や展望は果たして明るいのかについて考察してみましょう。

介護を必要とする方は増え続ける

日本の総人口は減少傾向にあるのに対し、介護を必要とする方が多い75歳以上の人口は増え続けています。 2055年には人口の25%を超えるとされており、このまま要介護者が増えれば介護を必要とする方は増え続ければ介護を行う方を増やさなければならなくなります。 しかし介護業界は現在深刻な人材不足に悩まされている状況であり、経済産業省の試算では2035年には約79万人の介護人材不足の状態に陥ると公表されているほどです。

ネガティブなイメージがついている業界

人手不足の原因として考えられるのは、様々な産業の中でも介護職の年収は低めである点です。実際、介護スタッフに支払われる給料は、事業所などにより異なることでしょう。 ただ、全体で見た場合には労働はきついのに給料は安いというイメージが定着してしまっているため、介護現場で働きたいと考える若い世代が増えにくくなっているといえます。

国も人材不足問題を解消に乗り出している

高齢化社会や人材不足の問題から、国もこのままではいけないといろいろな制度の創設を行う取り組みを始めています。 厚生労働省では勤続10年を超える介護福祉士などの月額給料を8万円アップさせたり、働き方改革により業務内容の見直しがされたりなど、だんだんと介護現場で働くスタッフの状況も改善されるようになってきました。 今後、さらに見直しがされると考えれば、「きつい」とイメージの定着した現場であっても、頑張れば稼ぐことができると介護職を希望する方が増える可能性は出てきます。 さらに介護現場は女性が活躍できることも特徴です。夜勤などがあれば子育てとの両立が難しいと感じることもあるでしょうが、日中だけ働くならデイサービスなどもありますし、日常家事として行っている食事の準備や掃除などを仕事として役立てることができます。

良い部分をアピールしてみては?

さまざまな企業が介護分野に進出を始めており、今後も介護施設はニーズに合わせ増えていくことが予想されます。 きつくて大変な職場とイメージされやすい介護の仕事ですが、それに見合う賃金が支払われるのなら現場で働くことを希望する方も増えていく可能性があります。 また、介護は資格などがない状態からでもスタートできるため、これから少しずつキャリアアップを目指し知識や技能を身に着けたいという方にも適しています。 将来性のある仕事であるため、ネガティブなイメージを払拭し、魅力をアピールすることによって今後は人材不足の問題もだんだんと解消につながっていくことが期待されます。