介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護・福祉業界の人材定着率は低い?その理由とは

2020.11.30
分類:その他
介護・福祉業界で気になるのは、必要な人材を雇用してもすぐに辞めてしまうなど、定着率の悪さです。 他の職種よりも定着率が極めて低いというわけではないにしても、なぜ離職してしまうのかを知り、改善させることが必要といえます。 すでに介護・福祉業界は人材不足が深刻化しているため、少しでも長く働き続けてもらえるように、定着率を高めるために必要なことは何か考えていきましょう。

定着率が低い理由を把握しておくこと

せっかく介護・福祉の仕事に就いたのに、なぜ離職してしまうのか…。その理由は人それぞれですが、特に離職理由として多く挙げられるのが次の3つです。 定着率を高めるために対策を講じるのなら、次の3つの項目を改善させて快適な職場環境づくりを行うことが求められます。

現場の人間関係が良好ではない

介護・福祉のスタッフが辞めてしまう理由として多く挙げられるのが、職場の人間関係に問題があるという点です。 介護・福祉業界に限らず、人間関係が良好でないと仕事を続けることを苦痛に感じてしまいがちといえます。 特に介護現場などは、利用者とその家族、一緒に仕事をするスタッフなど様々な人とのコミュニケーションが重要になります。 コミュニケーションが上手くとれず、仕事を円滑に進めることができなくなれば、サービスの質も低下させますしスタッフのモチベーションも上がりません。

賃金に不満を感じている

仕事は激務というほど忙しく大変なのに、その業務に見合うだけの給料を受け取れないという不満から、離職してしまう方もいるようです。 無資格・未経験の初心者から介護職をはじめ少しずつキャリアアップしていこうと考えていたのに、自分よりも勤務年数が高く資格も保有している方とそれほど給料に差がなかった…という場合は、将来性を感じられず辞めてしまうという場合もあります。 国も介護職の処遇改善策などで、介護福祉士などが労働に見合う賃金を受け取ることができるような取り組みも行っています。しかし人材不足改善に高い効果が得られておらず、まだまだ人手不足の状況です。

勤務時間が不規則

介護や福祉の現場は、事業所によって異なるもののシフト勤務などで勤務時間が不規則になりがちです。 早出や遅出、夜勤などで1日のサイクルが定まらず、初めてシフト勤務する方は慣れるまで体調など変化があらわれやすくなります。 休日や夜勤が多ければ手当が付与されるなど、収入アップに結びつくことに喜びを感じられる方もいるようですが、生活リズムが整わず体への負担が大きいと辞めてしまうケースもあるようです。