福祉業界と介護業界の違いとは?今後業界に求められることとは
福祉業界と介護業界の違いは何なのかよくわからないという方もいますが、介護も福祉の分野の1つと考えられます。
高齢者や身体が不自由な方など、生活を送る上で支援が必要な方たちにサービスを提供するのが福祉業界であり、介護業界ともいえます。
現在、日本は少子高齢化が進んでおり、今後は福祉・介護の分野の需要が高まると考えられます。
しかし福祉・介護の業界のイメージは決して良いとはいえず、3Kなどネガティブな印象を抱く方がほとんどです。
そこで、福祉や介護業界では実際にどのような仕事が行われているか、現状や今後の動向を把握しておきましょう。
福祉分野の主な職種
福祉や介護業界の仕事といっても、職種やサービスは多岐に渡り、国家資格を必要とする仕事もあれば無資格・未経験からスタートできる仕事もあります。
福祉分野の仕事は、介護系・保育系・相談援助系・栄養管理・調理関係・医療事務などいろいろですが、具体的に次のような職種に分類することができます。
介護系の仕事…介護福祉士・ホームヘルパー・ケアワーカー・ケアスタッフなど
保育系の仕事…保育士・保育教諭など
相談援助系の仕事…社会福祉士・ケアマネジャー・精神保健福祉士・生活指導員など
看護・リハビリ系の仕事…看護師・看護助手・保健師・理学療法士など
栄養管理・調理関係の仕事…管理栄養士・栄養士・調理士(員)など
事務系の仕事…医療事務・受付・クラークなど
特に求人が多く出ている職種として挙げられるのは、
・ヘルパー
・介護福祉士
・社会福祉士
・保育士
・看護師
・看護助手
・医療事務
・受付
・クラーク
などです。
介護福祉士と看護師は国家資格が必要ですが、他の職種は通信講座で資格を取得したり未経験からスタートできたりなど、挑戦してもらいやすいことがメリットといえます。
需要の高まりに対応する動きも
福祉・介護業界でサービスを提供する事業者がいなければ、高齢者や身体が不自由な方などは、日々の生活を送ることができなくなる場合もあります。
2025年には高齢化がさらに進むことが予想されており、高齢者をサポートするサービスへのニーズは高まる一方です。
市場や規模もさらに拡大すると考えられるため、国も何とか人手不足を解消しようと、介護職員の賃上げやキャリアアップ支援などの施策を打ち出しています。
外国人を雇用し人材を確保するといった動きや、現場にAIロボットを導入する動きも見られるため、今後は働きやすい職場と認識されやすくなる可能性も十分期待できるでしょう。