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福祉業界に対する新型コロナウイルスの影響は?転職者が増えている理由

2021.12.28
分類:その他
新型コロナウイルス感染拡大により、福祉業界だけでなく様々な業界や業種がその影響を受けることとなりました。 飲食業界やアパレル業界などは、時短営業や営業自粛など人流抑制の対策が取られたことで事業継続が難しくなり、廃業してしまったケースもめずらしくありません。 それまで活躍していた業界から、心機一転、異業種へと転職する方も増えたといえますが、その転職先の候補として福祉業界を検討する方が増えています。 福祉業界は慢性的な人手不足で悩まされている業界の1つですが、なぜコロナ禍の転職先として人気が出てきたのでしょう。

コロナ禍で女性の雇用危機が拡大

女性が働いている現場として多いのが、ホテル・宿泊業や飲食業、小売業やアパレル業などです。 しかしこのすべての業種が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることとなり、多くの女性が雇用を失うこととなりました。 対面型のサービス関連の業種が多いため、外出自粛や営業時間短縮の影響を大きく受けてしまい、廃業や倒産などで転職を検討しなければならなくなったケースはめずらしくありません。 しかし生活のために新たに働く先を見つけなければならず、働く場所を失った女性が福祉業界に目を向けたことで、福祉や介護の仕事の人気が高まったといえます。

初心者でも入職しやすい業界

介護職でキャリアアップを目指す方法は、少し前までは複雑な経路をたどることが必要でした。 しかし現在は介護福祉士を目指すルートに絞られており、現場で経験を積みながら資格取得を目指すこともできます。 介護職にもいろいろな仕事があるため、ケアマネジャーや生活相談員などを目指すこともでき、向き不向きに合わせた仕事の選択が可能です。 福祉業界も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた業界といえますが、仮に転職先の介護事業所などの経営が厳しくなったとしても、現場で働く人材を必要としている事業所は多くあるため、経験や取得した資格を活かし次の職場を見つけることにもつなげることができます。 別の事業所に転職した場合でも、それまでの現場の経験を活かしてキャリアアップを目指すことができるのは、福祉業界の強みや魅力といえるでしょう。

介護業界ならそれまでの経験も活かしつつスタートできる

少しずつ状況は変わってきているものの、宿泊業や飲食業の雇用回復までには時間がかかるとも考えられます。 それまでの経験を活かすことのできる宿泊業や飲食業で仕事を探しても、すぐに見つかるとは限りません。 しかし介護現場なら、対面式でサービスを提供する異業種で働いていた経験を活かしつつ、未経験でも安心して始めることが可能であることから人気が集まっているといえます。