福祉・介護業界で年収が高い仕事や企業とは?
福祉や介護業界の年収は低いという声もあるのは、統計などの結果を見たとき、確かに平均年収よりも低い傾向にあるからです。
しかし現在では、社会的な貢献度の高い業種であると考えられ、介護職の待遇など見直されつつあります。
そこで、実際にはどのくらいの年収を稼ぐことができるのか、年収の高い福祉・介護業界の企業などについて紹介します。
福祉業界の平均年収は産業全体でどのくらいの位置?
総務省が公表している「産業別月間現金給与額 日本の統計2020」では、性別・産業ごとの平均月収を確認できます。
男性と女性、それぞれの平均月収が高い産業を順に並べると次のような結果となります。
【男性の産業別平均月収順位】
1金融業・保険業
2電気・ガス・熱供給・水道業
3教育・学習支援業
4学術研究・専門・技術サービス業
5情報通信業
6不動産業・物品賃貸業
7建設業
8鉱業・採石業・砂利採取業
9卸売業・小売業
10医療・福祉
【女性の産業別平均月収順位】
1電気・ガス・熱供給・水道業
2情報通信業
3教育・学習支援業
4学術研究・専門・技術サービス業
5金融業・保険業
6鉱業・採石業・砂利採取業
7医療・福祉
8不動産業・物品賃貸業
9建設業
10運輸業・郵便業
この結果からわかるように、男性は10位、女性は7位に「医療・福祉」がランクインしています。
なお、男性の医療・福祉の平均月収は36万8,400円、女性は27万7,100円という結果でした。
職業別で給与が高い仕事は?
職業別で見た場合に、給与が高い仕事を男性と女性、それぞれに分けると次のような順位となります。
【男性の職業別で給与が高い順】
1医師
2大学教授
3高等学校教員
4システム・エンジニア
5営業用大型貨物自動車運転者業
6自動車組立工
7看護師
8電気工
9営業用バス運転者
10一般科学工
なお、男性の場合は21位に「理学療法士・作業療法士」、28位に「福祉施設介護員」がそれぞれランクインしています。
【女性の職業別で給与が高い順】
1医師
2高等学校教員
3薬剤師
4各種学校・専修学校教員
5看護師
6システム・エンジニア
7臨床検査技師
8准看護師
9理学療法士・作業療法士
10歯科衛生士
女性の場合、12位に「介護支援専門員(ケアマネジャー)」、16位に「ホームヘルパー」、17位に「福祉施設介護員」がそれぞれランクインしています。
介護業界で平均年収が高い企業
最後に介護業界の企業で、2020~2021年の間に、平均年収が高いといわれているのは次の企業です。
1SOMPOホールディングス 平均年収1,109万円
2ベネッセHD 平均年収934万円
3学研HD 平均年収906万円
4シップヘルスケアHD 平均年収811万円
5日本ホスピスHD 平均年収784万円
ただし初任給が高くても、その後の年収も順調に増えるとは限らず、さらにインセンティブ部分が占めていたり年棒制だったりという場合もあるためよく確認したほうがよいでしょう。