業績が悪化している建設業者の多くは、社内で統一がとれておらずコミュニケーション不足であることが多いといえます。
経営者と従業員が断絶している状態で、どちらもそれぞれに不満を抱えていることが多く、信頼できる人間関係を築くことができていません。
しかし工事を効率的に進め、完成の質を高めるためには、社内のコミュニケーションを円滑にしておくことが必要です。
営者が抱える従業員に対する不満で多いのが、社員が頼りないことや、教えても覚えが悪く育たないことなどです。
一方で従業員が抱える経営者に対する不満は、管理職が機能していないことや低賃金であることなどであり、これでは経営者と従業員の間の壁は取り除かれることはないでしょう。
経営者と従業員の間の壁が高いと感じるときには、会社の現状と方向性を従業員に説明し、理解してもらうことが必要です。
建設会社はワンマン経営が多いため、コミュニケーション不足で問題を抱えているケースが多いといえます。
経営者は、対外的な折衝だけでなく金融機関や資金繰りなど、多忙であることがほとんどです。
そのため従業員としっかりコミュニケーションを取る時間がない場合もあるでしょうが、できるだけ従業員の声に耳を傾向けることも必要といえます。
経営者と従業員のコミュニケーションが取れていないだけでなく、従業員同士もコミュニケーションが取れていないことも問題です。
たとえば現場と営業などが連携できていなければ、サービスの質を低下させてしまいます。
実際に工事が始まってからトラブルが起きてしまい、見積もりや実行予算書の精度も低下させます。
同じ部門の中でも情報の共有ができていなければ、仮に問い合わせなど入っても担当者でなければこたえることができず、仕事の効率を低下させます。
コミュニケーションが取れていない会社は経営計画を立てることもできず、そもそも土台がないため業績に変化をもたらすことにつながらないでしょう。
社内のコミュニケーションを改善させるため、経営者が従業員に会社の現状や今後の方向性などを説明し、理解を得ることから始めましょう。
従業員の意見にも耳を傾け話し合う場を設けることも必要です。
どのような考えを持ち、何に不満を感じているのか、どうすればよいのか経営者と従業員が一緒に考え解決していくことが求められます。
現場の実態は従業員に聞いてみなければ分からないことのため、少しずつ実行していくことが大切です。