
建設工事業では、工事をスムーズに進めるために、資機材・土砂・廃棄物などを運搬します。
大規模な構造物を築くためには、生コンクリートや鉄骨などを現場へ搬入し、建設廃棄物や残土などのすみやかな搬出が必要です。
建設工事現場での運搬の成否は、建設工事業の施工効率や利益率に直結するため、プロセスが重要といえるでしょう。
そこで、建設工事業における運搬プロセスについて、資機材搬入や廃棄物搬出の規制と管理を解説します。
建設工事現場では、現場での工事を計画通りに組み上げるために、スムーズな資機材の搬入計画が求められます。
綿密な計画と時間管理のもとでの搬入プロセスが重要ですが、以下の流れや管理で進めます。
①保管スペースに合わせて、必要なタイミングと量の鉄骨や外壁材を配送するジャストインタイムの資材搬入
②製造から打設までにかかる時間の制限を守るために、生コンクリートを運ぶミキサー車の運行をタイムリミット管理で厳格に制御
③油圧ショベルやクレーン車などの大型重機や特殊車両を、道路規制に準拠しつつ夜間や早朝の回送で安全輸送
建設工事現場で発生した廃棄物や土砂の搬出は、工事進行に伴って次の工程へ移るために欠かせない作業です。
そこで、掘削工事で発生した建設発生土(残土)は、指定された受入地や処分場まで適切に運搬します。
解体や新築で発生した木くずやコンクリート塊などは、適切に分別・収集後、許可車両でリサイクル工場へ運びます。
不法投棄を防ぐために、どこへ廃棄物を運んだのか、電子データなどで管理することが必要です。
建設工事現場では、法律遵守と事故防止対策を最優先で取り組むことが必要です。
法律や規制を徹底して遵守する必要があるため、以下の管理を行いましょう。
・都道府県の収集運搬業許可を取得している業者へ委託する
・最大積載量を厳守するため、現場内の計量とタコグラフでの運行状況把握を徹底し、車両の過積載を防ぐ
・規格外の大型トレーラーなどの特殊車両が公道を通行するために、適切な運行ルートのもとで通行許可の申請手続を行う
建設工事業は、現場の人手不足やドライバーの労働時間規制への対応で、デジタル技術を導入することも必要です。
たとえば、以下のデジタル技術の導入が進んでいます。
・AI活用した搬入車両の予約システム
・AI活用の運搬ルート最適化
・GPSによるリアルタイムの追跡
・共同配送による車両台数の削減