これまで建設工事を担当する建設会社では、60歳で定年を迎えた後は再雇用制度でのんびり働くといったことが当たり前だったかもしれません。
転職を希望する場合も35歳までと考える方が多かったようですが、今は人材確保のためシニア世代も積極的に活用する動きが見られます。
60歳の定年間近に控えて、再雇用制度での雇用の継続を打診するという方もいます。
それまで現場の最前線で働いてきた方について、長期間働いてきたのだから定年後はゆっくり働いてもらうほうがよいと考えるのは間違いです。
誰もが再雇用を望んでいるのではなく、60歳だからといって年齢だけを理由に仕事のやり方を変えることはできないという方もいます。
そこで、仕事へのやりがいを感じられる職場環境を求め、転職を決意するというケースもあるようです。
転職する上で60歳という年齢から、通勤時間をかけず残業もほとんどない、ワークライフバランスがとれる職場なら負担は軽減されます。
その上で年収は現状維持させ、規模が小さくても経営基盤は安定していれば問題ないでしょう。
技術者としてやりがいを感じることができる仕事に、高齢でも就くことができれば元気な高齢者が増えるでしょうし、建設業界の人手不足も解消されます。
建設業界はこれまで体力勝負で男社会というイメージが強く、女性や高齢者などではつとまらないと考えられていました。
古い体質の業界というイメージが強いこともあるため、他の業界よりも様々な人材に目を向け、人手を確保することが必要といえます。
特に建設業界はプロジェクトで働くことが多く、単独ではなくチームで仕事を行うことが求められます。
そして住宅やビル、病院、学校、商業施設や工場など、人にとの暮らしに欠かすことができない場所を作り、道路、鉄道、ダム、水道など公共インフラも支えるために必要な業界です。
様々なことが建設業界で整備され、利便性が向上していけば生活が豊かさになりますが、その現場で働く人が圧倒的に不足している状態といえます。
地震や豪雨など災害が発生すれば、壊れた部分を修繕・修復しなければなりません。日々、最新技術が開発されている分野なので、今後も発展していくことが期待できます。
不足する人手を補充していくためにも、これまで建設現場の作業員としてフォーカスされることなかった人材を活用していくようにしましょう。