エアコン取り付けの作業は、家庭用や業務用に関係なく、一般の方が行おうとしても難しい場合がほとんどです。
エアコンを取り付ける仕事を業としている会社では、一般家庭や施設などに空気調節装置を設置することやメンテナンスを行っていますが、建設業に含まれるのでしょうか。
室外機や配管の設置などが複雑で、電気工事のイメージが強いと思いますが、建設業に含まれるかどうかにより許可取得の必要性なども変わってきます。
そこで、エアコン取り付けの工事や作業は建設業に含まれるのかをご説明していきます。
一般家庭だけでなく、業務用エアコンを施設に取り付ける工事もあります。
業務用エアコンの場合、一般家庭用と異なり、室内機と室外機が離れた場所にあることもあるため、配管も長めです。設置方法なども家庭用とはかなり違いがあります。
そしてエアコンの電源も、家庭用であれば設置後にコンセントにプラグに挿せば供給できます。しかし業務用エアコンになると、端子台に電線を繋げなければならないなど作業も複雑です。
そのためこの作業で「電気工事士2級」の資格が必要となり、資格がなければ業務用エアコンの電源を接続できません。
家庭用と業務用では、エアコンの取り付けを行う仕事内容はかなり違いがあるといえるでしょう。
エアコンは建物の工事に関係する部分のため、エアコンの取り付けも建設業に含まれます。
建設業許可も必要となりますが、エアコン取り付けの仕事では「管工事建設業許可」の取得が必要にあります。
管工事建設業許可を取得することにより、個人が開業しエアコンの取り付けなどを業とする一人親方として活動することもできます。
建設業許可のうち、菅工事建設業許可を取得するときには次の要件を満たすことが必要です。
・経営業務の管理責任者…建設会社の役員経験、または個人事業主として建設業を営んでいた経験が5年間以上
・専任技術者…施工管理技士の資格保有者が1人以上常勤
・誠実性…建設業の営業に関して不誠実な行為を行う恐れがないこと
・財産的基礎…500万円の資金調達能力
以上の要件は複数人で満たす必要はなく、経営業務や専任技術者を兼務する形で要件を満たせばよいとされています。
そのためすべての業務を担いながら、エアコンの取り付け工事も自らが行う一人親方として活躍することも可能です。