建設業界では億円単位稼ぐ建設会社もめずらしくなく、受注する仕事も1,000万円や100万円単位であるなど、金額のスケールが大きいことが特徴です。
そのため、いずれは建設会社の経営者になりたいと考える方もいるでしょうが、そのためにはどのような資格やスキルが必要となるのでしょう。
実際、建設会社の経営者になるため、必要とされる資格は特にありませんが、保有しておいたほうがよい資格はあるためご紹介します。
まず一級建築士の資格があると営業活動などで有利になると考えられます。
さらにお金の動きを把握し決算書を読む力を養うために簿記検定など合格しておくことも望ましく、さらに金融の仕組みがわかるファイナンシャルプランナーの資格も役立ちます。
建設会社の経営者になるのなら、資格より重要となるのは経営スキルといえます。
会社経営では、ヒト・モノ・カネという経営資源をうまく集めて動かすことが必要です。
利益を上げなければお金は稼げないため、損失ばかりでは雇用した従業員にも給料が払えなくなり、株主にも配当金を払うことはできません。
銀行など金融機関からの借金ばかり増え、返済に追われ会社経営どころではなくなってしまいます。
動くお金の単位も大きいため、経営スキルを身につけておくことは何よりも重要といえます。
建設現場では危険が伴う作業が多いため、何よりも「安全第一」で従業員の安全を守ることが必要です。
経営者は常に、安全でありながら効率的に仕事ができ、生産性を生むことができる職場環境をつくっていく努力が必要となるでしょう。
そして建設業界は景気に左右されやすいため、景気悪化により受注が減少したときには、その危機をどのように乗り切るのか考えることも経営者の仕事です。
窮地に立たされたとき、思い切った決断などが必要となる場面もあるでしょうが、そのようなときでもひるむことなく揺るがない対処をすることが求められます。
そのためにも、日常から日本や世界の経済や情勢、政治などについて情報を収集し、状況を把握しておくことが必要となります。
また、どの建設現場も複数の会社が関係することになるため、人脈を途切れさせないコミュニケーション能力や、信頼関係を構築できる人間性も必要になると考えられるでしょう。