昨今では休息にドローンが普及するようになり、産業用として活用される機会も増えています。
無線操縦で飛行する小型無人機をドローンといいますが、娯楽用と産業用の2種類があり、建設業でもドローンを使った写真撮影などが行われています。
建設業でドローン空撮が行われているのは建築現場の特性に見合うドローンの魅力があるからといえますが、その背景について説明します。
ドローンとは、無線操縦の無人機のことですが、もともとは軍事用として使用されていました。
そのため無人車両・無人航空機・無人船舶など、自律して稼働する機体全般がドローンと呼ばれる機器だったわけですが、2015年には航空法が改正され、「無人で遠隔操作または自動操縦での飛行が可能な200g以上の重量の機体」をドローンと定義するようになりました。
ドローンとラジコンは似ているため、混同されがちです。
しかしドローンの定義を見ればわかるとおり、遠隔操作で飛行可能なラジコンもドローンに含まれると考えられます。
ただしラジコンが重量200g以下である場合には、たとえ遠隔・自動操縦による飛行が可能な無人機だとしても、ドローンには含まれません。
現在のドローンは小型で自動操縦できる機体全般のことを指しており、プロペラが4つあればドローンと呼び、プロペラが1つまたは2つのヘリコプターの形状の小型機器をラジコンヘリと呼ぶことが多いといえます。
ドローンはいろいろな産業で導入されていくことになるでしょうが、現在は主に次の3つの目的で使用されています。
・農薬散布用
・苗木運搬用
・延線・架線・索道用
そして建設業界でもドローンを使った写真撮影などが多くなりました。
建築前のパース制作の際、ドローン空撮で建築現場上空から撮影できれば、高層階からの眺めを予想できます。
ドローンで撮影した映像をパースに落とし込み、リアルに近い制作が可能になります。
建築中は進捗状況も定期的に記録していくことが必要ですが、記録するときにもドローン空撮が便利です。
様々な角度から撮影でき、時間もかからないため、進捗状況を把握しやすい記録写真を残すことができます。
自由な高さや角度で撮影できるドローン空撮は、今後も建設業界で多く利用されていくことになるでしょう。