AI技術が発展したことで、いろいろな業界がAI技術を活用するように動いていますが、建設工事を担当する業界もその1つです。
人々の生活にも身近な存在になりつつあるAIですが、建設業界で導入していけばさらに業務が効率化されると考えられ、今抱えている問題も解決につながる可能性が高いといえます。
そこで、建設業界の抱えるどのような課題がAI技術導入で解決へとつながる可能性があるのか説明していきます。
近年、様々な業界で働き方改革が進められるようになりましたが、建設業界も同様に深刻化する人手不足問題に対応しつつ、生産性を向上させる取り組みを行っています。
業務効率化や生産性向上の実現に向けて、IoTやAI技術を積極的に活用する動きが盛んになっているといえます。
AI技術や介護ロボットなどを活用することにより、2025年までに建設工事現場の生産性を向上させることを目標としていますが、それでも土日など休日はしっかり確保することも目指すことが必要です。
いかに有効にAI技術を活用できるかに、大きな期待が寄せられているといえるでしょう。
人手不足が深刻化しているのは建設業界だけではありませんが、建設業自体は大阪万博・リニア新幹線・大型インフラ補修工事などにより好景気が続いていたといえます。
しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響などで工事がストップするケースや、資材が入手できないといったトラブルも起き、従来から問題となっている人材は不足したままで現場の技術者も高齢化が進んでいる状況です。
今後、人材不足の問題が解決できなければ技術者そのものが足らなくなるため、工事の受注ができなくなる企業や、仕事はあっても事業を縮小するしかない企業などが増えるとも考えられます。
このような事態を回避するため、AI技術を活用すれば単純作業は自動化でき、人材不足の問題を補うことにつながるでしょう。
AI技術の導入は主に人手不足解消や生産性向上を目的として考えられることが多いですが、安全性を向上させるための手段として活用もできます。
働く技術者に、働きやすい職場だと感じてもらうこともできるでしょう。
工事現場の作業をAI技術やロボットに任せることができれば、現場で行う仕事以外の業務に対応できるようになるなど、作業の効率化・安全化につながるはずです。