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施工管理に含まれる「品質管理」で求められることとは?

2022.05.24
分類:経営

工事の品質を確認する施工管理の一環を「品質管理」といいますが、品質に問題がないか、設計図や仕様書に記載された通りの品質であるか確認するため、定められた品質試験を行います。

施工管理の1つといえる品質管理では、具体的に何を行うのか、求められる管理について解説していきます。

品質管理と安全管理の異なる部分とは

施工管理の4大管理といわれる管理には、

・工程管理

・原価管理

・品質管理

・安全管理

4つが挙げられます。

この中で品質管理は、設計図書通りに品質を満たすことができているか試験を行い、作業ごとの品質を確認しながら進めていきます。

そのため建設現場で撮影された写真などを使って施工記録を残していくことが必要です。

対する安全管理では、建設現場で事故などが発生しないように、施工を安全な状態で進めるための環境整備業務を指します。

消火設備や手すりの設置の他、随所実施する安全点検などが管理の内容として含まれます。

 

品質管理を行う目的

品質管理は品質の問題点や改善点などを早期発見するための施工管理の一環業務です。

目的として、建物のデザイン・強度・寸法・材質・機能などが、設計・仕様書・地方自治体などで定めている条件を満たしているか確認することといえます。

品質評価の対象となる項目も分類化されているため、試験を通し作業ごとに確認していきます。

なお、品質とは建物の強度や密度のことで、長期間にわたり高い品質を維持することを課題としています。

これらのことから、品質管理が必要となる理由は、安定した工程の確保といえます。

安定した工程を確保するために必要

品質管理は他の管理業務の工程管理や出来高管理と共に行うことになりますが、工事の品質や安定した工程を確保するためです。

施工管理に含まれる工程管理は、決められた工期までに建築物を完成させるために、日程調整や無駄のない工程が欠かせないからといえます。

工程管理を細分化し、適材適所で行うことが品質管理の意義と目的と考えられるでしょう。

 

品質管理で行う業務の内容

品質管理では、工程ごとに写真を撮影し証拠として残すことが必要です。

設計図の通りに作業が行われているのか、品質を満たしているのか確認した証拠として写真を撮影しておきます。

写真撮影では、品質を証明できる写真であることはもちろん、設計書や仕様書の条件を満たしていることが確認できる写真でなければなりませんので注意しましょう。