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建設工事現場で働く人材の育成方法とは?若手人材の教育のポイント

2022.11.22
分類:総務

建設工事現場で働く人材の不足は深刻化するばかりといえますが、特に新卒や若手人材が足りてない状況です。

業界全体の課題でもあるといえますが、人材獲得のためにはなぜ建設業界は人手不足の状態が続いているのか理解しておくことが必要といえます。

また、若手人材が入職したときに、どのような人材育成方法を実施するべきか理解しておきましょう。

そこで、建設工事現場で働く若手人材の育成方法や教育するポイントについて解説していきます。

建設業が抱えている課題

建設業が抱えている課題として人手不足が挙げられますが、その背景には次の2つが関係しています。

・若手層が減少している

・リーマンショックによる影響

それぞれについて説明していきます。

若手層が減少している

建設業の人材不足は、若手層自体が減少していることが関係しています。

ピーク時よりも6割近く若い世代が減少しているといわれる中で、建設業への入職者があっても数年で辞めてしまうこともあれば、入職するケースことがないという状況が続いているといえるでしょう。

建設業は他業界より年配者が多く若手が少ないのが現状といえますが、きつい・きたない・きけんといった「3K」のイメージが強いことがその背景にあります。

リーマンショックによる影響

アメリカの有力投資銀行・リーマンブラザーズが破綻したことで、世界的な株価下落・金融危機・不況となった「リーマンショック」により、国内の建設需要は現状しました。

それにより建設業の職人の仕事も減少し、他業界への転職を余儀なくされたといえます。

景気が以前よりも回復した後も、職人が建設業界へ戻ることはなく、人手不足の状態を作ってしまったといえるでしょう。

 

建設業で若手人材を教育するときのポイント

建設業は人材の高齢化が進んでいるため、若手の人材が入職したとき、年配者が適切に人材育成できるか不安になることもあるでしょう。

そもそも人数が少ない若手が入職してきたときには、離職されないようにしっかりと教育を行うことが必要ですが、若年層の人材育成方法として押さえておきたいポイントは次の4 つです。

・若年層の性格や特徴を理解する

・丁寧に仕事や業務の内容を説明する

・キャリアプランを中長期で計画する

・適切にフォローする

建設業は高齢層が多いですが、従来のように実際に働きながら見て覚えさせるといった教育の方法ではなく、性格や特徴を理解した上で丁寧に仕事内容を説明するようにしましょう。

中長期のキャリアプランの計画や、失敗しても適切にフォローするといったことも必要です。