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建設業の勤続年数に応じた昇給制度とは?ベースアップとの違いや種類を紹介

2025.04.28
分類:総務

建設業の勤続年数は、他業界や一般的な企業と比べると、比較的長めの傾向といえます。

一般的に建設業では、40代まで働き続ければベテランとして扱われ、管理職として仕事をする方も増えます。

建設業では多くの会社で、勤続年数や経験に基づいて昇給することが多いため、長く働いてもらえればモチベーションアップにもつながります。

そこで、建設業の勤続年数に応じた昇給制度について、ベースアップとの違いや種類を紹介します。

昇給とは

昇給とは、従業員の給与が上がることであり、職務上の昇格や勤続年数などに応じて賃金が増えることです。

毎年決まった時期に給与が上がる定期昇給と、勤続年数や成績は関係なく、一律の比率で昇給するベースアップなど種類があります。

 

ベースアップとの違い

ベースアップとは、基本給に対する昇給額や昇給率です。

個人の勤続年数や成績に関係なく、すべての従業員の給与を一律の比率で昇給させる仕組みです。

たとえば基本給20万円の方のペースアップが2%の場合は、204千円へアップします。

ベースアップと混同されやすいのが定期昇給であり、毎年企業の決めた時期に実施する昇給です。

昇給回数や時期は会社ごとに異なり、年1回の場合もあれば、2回のケースも見られます。

たとえば勤続年数1年ごとに、基本給2,000円アップするなどケースが定期昇給です。

 

昇給の種類

建設業の勤続年数が長くなれば、定期昇給が期待できます。

ただし昇給には、以下の5つの種類があるため、それぞれの違いを理解しておきましょう。

・定期昇給

・臨時昇給

・自動昇給

・考課昇給

・普通昇給

 

定期昇給

定期昇給は、毎年決まった時期に行われる昇給です。

1年に12回実施されることが多く、業績によって実施するかを決めるケースも見られます。

 

臨時昇給

臨時昇給は、時期を決めずに業績が好調なときの昇給です。

業績が良くなければ実施されることはありません。

 

自動昇給

自動昇給は、年齢や勤続年数を基準とした昇給です。

業績や能力は関係なく、条件を満たす従業員が昇給の対象となります。

 

考課昇給

考課昇給は、成績の評価によって実施される昇給です。

人事評価制度に基づいて実施されますが、企業によりタイミングは異なります。

 

普通昇給

普通昇給とは、技能習得や職務遂行能力の向上などによる昇給で、企業全体での給与改定を伴います。