
建設工事業の現場では、様々な場面でコミュニケーションが必要となります。
情報を伝達する手段に留まるのではなく、安全確保・品質管理・工期遵守などを徹底する上で、人との対話によるコミュニケーションを維持することはとても大切です。
しかし、労働環境の変化やDX化の進展、多様な働き手の増加などで、コミュニケーションのあり方も変化しているため、対応が急務とされています。
そこで、建設工事業の現場におけるコミュニケーションについて、場面ごとの対応を紹介します。
建設現場の安全管理におけるコミュニケーションが欠如すると、重大な事故が起こる恐れが高くなります。
たとえば、高所での作業や重機使用など、危険な仕事の現場では、言葉の受け取り方が異なるけで命取りになる恐れもあるといえます。
そのため、現場での朝礼や危険予知活動を継続しつつ、インカムやウェアラブル端末などを活用して、リアルタイムにコミュニケーションを取ることが求められます。
その上で、現場監督と職人、協力会社間における風通しを良好に保つことが、災害をなくす大きな基盤となるでしょう。
建設工事業は、元請けから下請け、さらに下請けから孫請けへと請負が発生する多層的重層下請構造で仕事が受発注されます。
関わる業者が増えれば、伝えなければならない情報が、まるで伝言ゲームのように変わる恐れも否定できません。
また、建設資材を搬入するタイミングなどもめぐって、運送会社と調整を行うことも重要です。
デジタルで工程表を確認し、荷待ち時間を短縮できる連絡体制を構築することが、現場の業務効率化に欠かせません。
建設業界の人手不足は深刻化が進んでいるため、女性や外国人労働者の多様な人材を雇用するケースも増えています。
従来までの建設現場は、ベテラン職員が目で見て覚える姿勢を叩き込む文化でした。
しかし、現在では、論理的で丁寧に言語による指導を行うことが必要です。
外国人労働者などには、翻訳アプリや図解などを用いて、視覚的なコミュニケーションを取ることが一般化されています。
建設現場では、クラウド型の施工管理アプリの導入や、SNSをビジネス活用するなど、DX化が進んでいます。
写真や図面の共有により、現場に出向くことなくリモートで指示を出すことも可能になりました。
ただし、すべてをデジタルに頼るのではなく、対面で最終確認を行い現場の空気を読む力など、アナログなコミュニケーションなども必要であると認識しておきましょう。