中国は急速に経済成長・都市発展している国として報道されることが多いですが、それらを支える方の中には農村から出稼ぎに出ている建設工事を行う作業員も含まれています。
高層ビルやマンション建設に直接かかわることになる作業員の方たち。しかしその労働環境や生活はけっして恵まれているとは言えない状況です。
中国と比べると、日本の建設業界で働く作業員は、恵まれた環境だと感じてしまうかもしれません。中国メディアでも、日本の建設業は待遇が良いことを紹介する記事を掲載し、報道しています。
記事の内容として、日本の建設現場の規模は小さいけれど管理が行き届いているというもの。
中国の建設現場は主に高層マンションが多いですが、日本は区画こそは小さいけれど粉塵飛散や落下物防止シートなどで管理するなど徹底されているとしています。
道路工事を行う場合でも、交通誘導の警備員の配置を行い安全に配慮していることも紹介し称賛しているようです。
さらに中国の環境汚染の要因となっているものの1つが高層ビル建設といわれていますが、建設廃棄物が適切に処理されず、環境汚染につながっているようです。
しかし日本では、高い建築資材を使っているため無駄を出さず、建設副産物として廃棄物の資源化など取り組みを行っています。そのことを、環境保護まで考えていると感心しており、紹介しています。
加えて事務所もプレハブではあるものの、自分専用のデスクが設けられ、毎日自宅に帰宅できたまには同僚と酒を交わすといった暮らしができることまで紹介されているようです。
中国の場合、建設現場に宿舎をプレハブで建て、そこに出稼ぎにきたたくさんの労働者が住み込む形で働くことが多いため、自宅に毎日帰宅したまに飲みに出かけるという環境ではありません。
日本は安全意識・収入も高く、保険にも加入できるなど、日本の建設業界では当たり前と考え行ってきたことが、中国の建設業界からみればまったく異なる待遇と感じてしまうようです。
日本の建設業は3Kといわれ、若い世代から人気がないなど人手不足が深刻化していますが、中国からみればずっと恵まれた労働環境にあるといえるでしょう。