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建設工事を担当する会社で定める服務規程と就業規則の意味の違いと重要性

2021.03.06
分類:総務

服務規程とは、仕事に従事する人が守らなければならない項目を定めたルールといえますが、就業規則と何が違うのだろう?と感じる方もいるようです。

建設工事を担当する会社では、就業規則の中に服務規程も含ませていることが多いですが、いずれにしても仕事を円滑・安全に進めていくためのルールを意味します。

服務規程と就業規則の違いとは?

服務規程で定めのあることは、従業員の勤務体制や風紀を乱さない規則が主となります。

服務規程は最低限守らなければならないルールであり、違反をすれば懲戒などの対象になるなど会社ごとの取り決めは異なります。

就業規則は労働基準法に基づいて作成されますが、服務規程は企業や職種などで内容が異なることがあるものの、守らなければならない点はどちらも同じです。

規程としての法的な位置づけ

就業規則は労働基準法で、10人以上の従業員を雇用している企業の場合、作成が義務付けられており行政に提出しなければなりません。

従業員だけでなく事業者も守らなければならないルールが規定され、従業員の意見を反映することもできます。

勤務時間や給与など、従業員と事業者の双方が守らなければならない項目が含まれていますが、これに対し服務規程は会社が従業員に対して設定する決まりなので法的な制限は特にありません。

服務規程は会社が社員に相談せず決める

服務規程は会社で仕事をする従業員が、円滑・安全に業務を行うための会社独自が作ったルールといえます。

ただ、実際には会社が損害や負担を負わないように規則することが多く、就業規則の内容に似ていることもめずらしくありません。

修行規則との大きな違いは、服務規程の場合、従業員の意見を含めることなく会社が自由に設定できるという点です。仕事を円滑に進めていくための決まりなので、企業理念や考えが優先される傾向が強いといえます。

 

どちらも欠かせない決まりごと

就業規則も服務規程も、円滑に現場を運営する上で欠かせない決まりごとです。

会社で仕事をする従業員に対し、最低限守って欲しいルールとしてまとめたものであり、会社の風紀を乱さないことや決められたルールは守るなど基本的な項目や意味を含んでいます。

ルールがなければ従業員それぞれの価値観で物事を判断し行動することになるため、組織として機能しなくなってしまいます。従業員だけでなく会社を守るためにも、必ず規定しておくようにしてください。