やりがいや充実感を得ることができる仕事環境を望む方は多く、仕事での責任を果たしながらも子育てや介護の時間を確保し、家庭の時間も充実させることのできる健康で豊かな暮らしが理想と考えられます。
その実現に向けた取り組みが東京都の行うライフワークバランス認定企業の選定であり、過重労働などが問題になりやすい建設業でも実現に向けた取り組みを行う必要があるといえるでしょう。
ライフワークバランス認定企業という事業は10年以上前から実施されているため、選ばれるためにどのようなことを行うべきか確認しておいてください。
東京都のライフワークバランス認定企業の選定は、従業員が生活と仕事を両立しつつ働き続けることができる職場を実現させるため、優れた取り組みを行っている企業に対し行うものです。
2008年から実施されている事業であり、毎年13社前後の企業などが選出されています。
ライフワークバランス認定企業で選定される対象になるのは、
都内に本社または主たる事業所が置いてあること
常時雇用の労働者数が300人以下の企業など
事業の趣旨に賛同している企業などであること
実施内容や導入手順、運用方法などを公表することを可能とすること
労働関係法令など遵守していること
暴力団や暴力団員と関与していないこと
などの要件を満たす企業や特殊法人などです。
中小企業を対象とした認定制度であり、従業員が充実した職場で働きたいと希望する場合、取り組みとして実施できることといえます。
ライフワークバランス認定企業として選ばれると、東京都の認定を受けた企業として様々な場所で広く宣伝されることになります。
過去に認定を受けた企業にアンケートを実施したところ、
「採用率の向上により社員在籍が格段に上がった」
「会社がイメージアップし契約につながりやすくなり、売上も上がった」
「社員のライフワークバランス意識が高まったことで残業時間が大幅に減った」
「育児・介護短時間勤務を取得しやすくなったことで制度を利用する職員も増えた」
といった声も聞かれているため、採用力強化や売上向上、残業時間削減などに効果が期待できます。
建設業は深刻な人材不足で悩まされているため、認定を受けた企業であれば安心して働くことができると応募者も集まりやすくなるはずです。
様々な効果が期待できる事業のため、ライフワークバランス認定企業に選ばれるような取り組みを始めてみてはいかがでしょう。