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建設工事現場で特に危険な作業と想定される事故とは

2022.08.09
分類:リスク

建設工事現場では、高所での作業や重機を使用することが多く、安全管理を適切に行いながら作業を進めることが大切です。

しかし、どれほど注意していても事故を完全になくすことは難しいといえるため、建設現場で事故につながりやすい危険な作業と、どのような事故が想定されるのか知っておくようにしましょう。

工事現場で特に危険とされる作業と事故リスク

工事現場の死亡災害は、年々微減している傾向にあるといえるものの、内容によって増減を繰り返す事故もあります。

死傷災害も横ばいといえ、工事現場の事故は減らすことが難しい状況ともいえるでしょう。

工事現場で起きてしまう事故はさまざまな要因が関係していますが、特に次のような作業が危険であり、事故リスクが高いといえます。

・高所作業による墜落・転落事故リスク

・埋設物の掘削や建物解体による崩壊・倒壊事故リスク

・建材輸送時の交通事故

・重機や建材の吊り上げ・異動の際の激突事故

・機器や道具の飛来・落下事故

・ドリル作業などによるはさまれ・巻き込まれ事故

それぞれ説明していきます。

高所作業による墜落・転落事故リスク

工事現場では高所による作業も多いといえますが、転落や墜落など落下事故のリスクが高い作業です。

たとえばトラック荷台上の積み込み作業中、荷崩れが起きて作業員が落下してしまうなどの事故が挙げられるため、十分に注意するようにしてください。

埋設物の掘削や建物解体による崩壊・倒壊事故リスク

埋設物の掘削で溝や法面などが崩壊してしまうことや、工事中の建造物が倒壊するなどにより、作業員が巻き込まれてしまうリスクも考えられます。

家を解体しているときに壁面が突然崩壊し、ケガ人が出るというケースなども該当しますので、崩壊や倒壊の事故リスクには注意しましょう。

建材輸送時の交通事故

車を使って建設機器や建材など輸送する途中、交通事故などが起きないとも限りません。

また、道路やその付近で作業中の作業員が、交通事故に巻き込まれてしまうリスクもゼロではないといえます。

交通事故はいつ起きてもおかしくないと、十分に注意した上で車の運転や作業を進めることが必要です。

重機や建材の吊り上げ・異動の際の激突事故

重さ大きさのある機械や建材の移動や吊り上げなどの作業において、作業員に激突してしまうという事故も起きる可能性があります。

たとえば木の伐採中、方向をミスしたため木に激突されてしまった事故や、建設機器稼働枠内での作業で稼働部に激突された事故などが例として挙げられます。

機器や道具の飛来・落下事故

建材や道具などが落下・飛来することで、作業員に接触する事故も想定されます。

足場を組んでの作業中に、高所から道具を誤って落下させてしまい、その下で作業していた作業員がケガを負ったという例などが該当します。

ドリル作業などによるはさまれ・巻き込まれ事故

建設機器の作業において、はさまれたり巻き込まれたりといった事故も起きてしまいがちです。

たとえばドリル作業中、指が巻き込まれてしまいケガをする事故や、自動車作業のバック走行で後方を確認しなかったため、別の作業員が自動車と壁にはさまれてしまうといった事故が該当します。