
建設工事業は、労災事故発生件数が全産業の中でも特に多いといえます。
死亡災害発生件数が最も多い業種であるなど、現場の安全確保は最優先しなければならない経営課題です。
建設工事業における労災事故発生は、意識改革によって減らすことができるため、徹底した教育や現場環境の整備で、事故のない安心できる環境構築を目指しましょう。
そこで、建設工事業における労災事故発生の現状や、起こる要因と防ぐ方法を解説します。
建設工事業の労災事故発生は、すべての産業において死亡者数が最も多いなど、危険の伴う作業が多いことをあらわしています。
特に、墜落・転落による事故が3〜4割を占めており、足場や屋根からの落下や重機との接近作業による事故などへの対策が急務です。
現場の労働者の入れ替わりが激しいため、安全教育が行き届いておらず、一瞬の不注意が重大な結果を招いているケースも見られます。
建設工事業で労災事故が頻発する背景には、以下の業種特有といえる要因が関係します。
・高所作業や重量物の扱いが多い
・重機・機械との接触リスクがある
・未熟な労働者が増えている
建物の屋根や端、開口部など、足場や鉄骨など高所での作業が多く、欠かせません。
鉄筋やコンクリートなどの重い資材も扱うため、荷崩れや落下によるリスクと常に隣り合わせの状態にあります。
クレーン車やパワーショベルなどの大型車両や重機の移動中、同じ現場で働く作業員の死角へ入り込むことで、接触や巻き込みの事故リスクが高まります。
ベテラン作業員はどの作業の危険度が高いのか理解していることが多いですが、身体能力の低い高齢労働者は、体力や反射神経等も衰えており、とっさの危険な状況に反応できないといえます。
若手人材の場合、身体能力は高いものの、作業に関する知識等が低いため、どの作業が危険なのか危険予知能力が低いケースも少なくありません。
建設工事業が労災事故を防ぐなら、建設現場だけでなく組織的に以下の安全対策を徹底しましょう。
・墜落・転落を防止する
・重機接触を防止する
・ヒヤリハット活動に取り組む
手すり・幅木・開口部を確実に養生し、フルハーネス型安全帯の着用を徹底しましょう。
重機の作業範囲を区分し、立ち入り禁止区域を明確にします。
事故一歩手前のヒヤっとしたりハッとしたりなどのヒヤリハットの経験を共有し、共有することで安全意識の向上につながります。