工事現場の責任者が、強風アラームのメッセージをスマートフォンで受信し、即作業員を事務所に退避させて作業を中断したことの連絡を本部に入れるという流れは、ゲリラ豪雨によるリスク回避には必要となります。
このような流れを実現させるサービスとして提供されているのが、「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~」です。
建設現場の管理者や作業員がウェアラブルデバイスを装着しておくと、温湿度など周囲の環境から予測された悪天候などが通知される仕組みとなっています。
ウェザーニューズの気象予測サービスと、現場責任者が携行している小型の気象センサーにより計測された現場のデータが組み合わさることで、超局地的な気象が分析・予測できるというものです。
仮に天候悪化のリスクが高いと判断された場合には、KDDIの通信インフラにより現場作業員に警告されます。
現場を襲うゲリラ豪雨など、降雨の発生は9割の確率で捕捉が可能とされており、作業に与える影響によって危険レベルを1から3までアラームを使いスマホに配信されます。
作業の内容によって、警戒しなければならない悪天候の条件は変わってきますが、その場合も降水量・風速・熱中症の計測値などアラームが発信される数値の設定が可能です。
特にゲリラ豪雨など、一度に集中して大雨が降る災害は、建設工事現場にとってはリスクの高い自然災害といえます。
実際、大雨警報への需要は高いとされており、さらに夏場に気になる熱中症対策にも有効で、小型気象センサーにより気温・湿度・紫外線指数・不快指数などが現場ごとの作業環境に応じ細かく計測可能とされています。
熱中症の危険レベルの算出が可能となれば、作業を続けてよいのか判断する上での客観性を高めることができるといえるでしょう。
「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~」では、主に次のようなサービスが提供されています。
リストバンドを作業員が装着し、周囲の温湿度や作業員のパルス数などを測定します。
そこから得た情報を組み合わせ、アルゴリズムの活用により業員ごとの熱ストレスレベルを推定できます。もしも危険と判断されたときにはアラートが通知される仕組みです。
ベルトセンサーを作業員が装着し、そこから加速度などを測定します。作業員が作業中に転倒・転落したときにはアラートが通知される仕組みです。