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建設業が実施するインフルエンザ予防の対策とは?

2021.08.21
分類:リスク

毎年、秋冬にはインフルエンザが流行の兆しを見せるようになり、その猛威は春前まで続きます。

建設業でも作業員が集団感染しないよう、事前に注意を促し対策を行うことが必要です。

とくに建設現場は寒空の下での作業となるため、より感染予防の対策を進めることが必要ですが、具体的にどのようなことを実施すればよいのかご説明します。

建設業のインフルエンザ感染予防対策

建設業に限ったことではなく、インフルエンザなど感染症を予防するためにはうがい手洗いを必ず行うことが必要です。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、普段から手洗いや消毒、マスク着用などは当たり前という状態となっているでしょうが、収束した後も心掛けていくとよいでしょう。

手を洗うことで手に付着したウイルスを落とすことができ、手が口などに触れたときもそこからウイルスが体内に侵入することを防ぐことができます。

うがいをすることで口腔内に侵入したウイルスがいたとしても、体内に取り込むことを防ぐことができますし、のどの保湿にも有効です。

マスクを着用することで保湿効果が期待でき、咳やくしゃみなどが飛散することも防ぎ、万一感染していたとしても感染拡大を防ぐことにつながります。

 

インフルエンザワクチンを接種することも推奨

インフルエンザ対策として挙げられるのがワクチン接種です。

建設連合国民健康保険組合でも、被保険者がインフルエンザ予防接種を受けたときには、接種回数にかかわらず4月から翌3月までの年度内において、1人上限6,000円までの実費を補助する制度を設けています。

インフルエンザは毎年12月から3月くらいまでに流行が拡大することが多いため、接種後に効果が出てくる2週間経過後から逆算すると、おおよそ11月半ばごろまでにはワクチンの接種を完了させたほうがよいといえます。

ワクチンを接種したいけれど仕事を抜けることができないときは?

建設業界は人手が足りていないため、ワクチン接種のために医療機関に行く時間を作ってしまうと、現場に穴があくためなかなか行けないという方もいるでしょう。

ワクチンを接種した後も、一時的に安静にしておくことが必要なため、接種後すぐ仕事に戻るといったことも難しくなります。

しかしその一時的な穴を懸念しワクチンを接種しなかったことで、インフルエンザに感染すればさらに大きな穴をあけることになります。

他の技術者や作業員にも感染が広がれば、納期に間に合わせることができなくなり、より自体は重くなるでしょう。

インフルエンザワクチンを接種すれば必ず感染しないわけではありませんが、重篤な状態となることを防ぐことにはつながるとされています。

ワクチンを接種したいけれど仕事を抜けることが気になるという方がいたら、できるだけ周囲がサポートし接種する時間を作ってあげることも必要といえます。