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工事現場で事故多発!未然に防ぐために必要な対策とは?

2021.12.09
分類:リスク

建設工事現場での死亡事故は、全国で年間250件起きているといわれるほどで、現場の事故多発は大きな問題です。

発生している事故の多くは高所など、危険な場所で安全帯をつけず作業していたという、作業員の意識の低さも影響しているといわれています。

また、このくらいであれば大丈夫だろうという会社が安全を軽視する傾向なども見られ、未然に事故を防ぐことはできなかったのか、と後になって安全対策の必要性を思い知らされるケースも少なくありません。

仮設足場の設置は要注意

建設工事では仮設足場を設置することは欠かせませんが、仮にぐらつきが見られるなど危険な状態だったときには、作業に集中できなくなり工事の質を下げてしまいます。

それだけでなく、仮設した足場が外れ作業員が落下してしまえば、生命にかかわる大きな事故につながる可能性もあります。

そこで、事前に測量し足場をどのように組むか検討することが必要といえるでしょう。

また、足場の種類により部材も変わるため、現場を下見しておくことが必要です。

 

安全対策として実施したいこと

建設工事現場では、仮設足場以外にも安全対策として実施しておきたいことがいくつかあります。

主に次のことを事前に行うようにしましょう。

現場代理人を常駐させる

工事現場で事故が起きてしまったときや、状況確認の証拠として、現場代理人を常駐させることは必ず必要です。

新たに入場する者への教育は徹底して行う

工事現場には色々な作業者が入退場するだけでなく、様々な機械が動いています。そのため人や機械それぞれの動きに緊張感を持ち、作業を行うことが大切であることを、特に新たに入場する作業員に対しては教育を徹底して行いましょう。

作業手順を確認しておくこと

工事現場の作業経験が長く、慣れている作業を行う場合でも、自身の能力に対する過信が事故を起こす可能性も考えられます。

そのため作業手順はしっかり確認し、作業員同士が共有して安全ミーティングを行い、未然に事故を防ぐことができるようにしましょう。

休憩場所を確保すること

安全な作業環境だけでなく、休憩場所も必要です。

水分補給ができるウォーターサーバーを設置することや、冷蔵庫・電子レンジを備えること、冷暖房設備などの確認も必要となります。

消火器を配置し救命用具を設置すること

工事現場の事故は思わぬところで起きることもあります。

たとえば作業員が休憩のときに吸ったタバコの吸い殻が消えておらず、火災が発生するといった事故も十分に考えられます。

吸い殻入れにゴミが入っていたり水が入っていなかったりなど、火災を誘発する要因を作っていないか確認するようにしましょう。

また、現場に消火器を備えておくことも必要ですし、負傷したときの応急処置に使う救急用具も確認もしておきましょう。