住宅建築の仕事に夢を抱く方もいるでしょうが、家をこれから建てようという方の大きな夢をそのまま形にする魅力ある仕事です。
その中でもハウスメーカーは、建物規模が小さく物件1つずつの設計業務など1人で担当することもあり、CADをこれから始めたい方や建築知識を身につけたい方にもよいといえるでしょう。
そこで、住宅業界の中心的存在といえるハウスメーカーの特徴や、具体的にどのような業務を行うことになるのか解説していきます。
戦後の住宅不足を解消するため、住宅を工業化し大量生産するために設立されたのがハウスメーカーです。
ハウスメーカーの特徴として、主に次のようなことが挙げられます。
ハウスメーカーでは、柱・屋根・床・壁などの部材を規格化し、自社工場で生産しているため、安定した品質のものを使い比較的短い工期で建築物を完成させることができます。
自社工場でオリジナルのCADを用いた部材入力を簡単にできるようにしているハウスメーカーもあるようです。
ハウスメーカーごとに、独自構造や工法を開発し取り入れていることが多く、自社研究施設などで新デザインや新素材、新たな工法などを開発しています。
企画・設計・施工・販売・メンテナンスを自社で行うハウスメーカーもあり、大手になると建売住宅販売も行っています。
大手では施工は協力会社に依頼することが多いものの、同じ業者が工事を担当するため信頼関係も構築されているといえるでしょう。
また、グループ会社と連携して引渡し後の定期点検やリフォームは、グループ内企業が担当するというケースも見られます。
ハウスメーカーでは、職種ごとに担当を分けて業務を行うことがほとんどです。
主な職種として、
・営業
・設計
・現場監督
・積算
・CADオペレーター
・インテリアコーディネーター
・事務
・その他
などが挙げられます。
住宅に関する事業は、ハウスメーカー以外にも次のような職種があります。
特定の地域に特化し、事業を行うのが「ビルダー」で、ローコスト住宅や建売住宅を得意とする会社が多く見られます。
地域に根ざし住宅を中心とした設計・施工を行う建設会社が「工務店」です。
営業・設計・現場監督と施工部隊が一体となって、企画・設計・施工までを一貫して担当することもあります。
大規模な住宅開発や都市開発などの分譲業を行うのが「不動産会社(デベロッパー)」で、開発企画や土地仕入れ、販売などを主な業務とします。