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固定電話につなぐ工事のうち「電話線」と「LANケーブル」の違いとは

2022.08.02
分類:その他

インターネットが普及した今、高速通信は「LANケーブル」を使ったほうが安定しやすいといえます。

多くの家庭で無線LANが導入されるようになりましたが、鉄筋の入った建物などは無線LANの電波が届きにくいのが現状です。

無線化が進んだのは屋内ネットワークだけでなく、たとえば電話などもその1つといえます。

従来までは電柱から線を引き込む「固定電話」が主流でしたが、携帯電話が普及したことで固定電話を使用しない家庭も多くなりました。

固定電話につなぐ「電話線」と「LANケーブル」は、どちらも似ているものの大きな違いがあります。

そこで、「電話線」と「LANケーブル」、2つのケーブルの違いについて説明していきます。

「電話線」と「LANケーブル」の2つの違い

「電話線」と「LANケーブル」のどちらも、両側にブラスチック製のコネクタという部品とつめがあり、凸型の四角い差込口に差し込むつなぎ方です。

ただ、ケーブルの中身は大きく異なっていますが、具体的に次のような違いがあります。

・ケーブル内の配線数の違い

・コネクタの大きさの違い

それぞれの違いについて説明します。

ケーブル内の配線数の違い

電話の音声やパソコン同士のデータなどは、どちらも電気信号に変換されて電話線やLANケーブルを伝わることになります。

ただし扱うデータ量は異なっており、必要な線の数も違います。

電気信号を送るため偶数本数でペアとなるのが基本で、電話の場合は2線または4線ですが、LANケーブルは8線を使用します。

コネクタの大きさの違い

電話線やLANケーブルの両端にあるコネクタという部品は、接続を簡単・正確に行うためのものですが、コネクタの大きさにも違いがあります。

簡単には外れることのないように、上部にはつめがあり、このつめを押さえなければ抜けない仕組みになっています。

電話線に使われているコネクタは「RJ-11」という6つの配線の接続が可能な端子が取り付けられています。

LANケーブルは8つの配線が必要になるため、大きめの「RJ-45」を使用します。

 

電話回線はLAN回線へ変換可能

電話線とLANケーブルには大きな違いが2つあることから、代用することは基本的にできないといえます。

ただ、電話回線をLAN回線に変換することは可能です。

ADSLやデジタル回線、アナログ回線でもLAN回線へ変換することはできます。

なお、電話回線に限らずLAN回線を直接無線LAN機器へ変換することはできず、電話回線とLAN回線のジャックの形状の違いから配線では対応できないことは理解しておきましょう。