工事現場で使用される「重機」とは、土木・建設・運搬作業などに用いられるクレーンやブルドーザーなどが該当します。
大型の機械であり、建設機械と呼ばれるものと同じであるため、「建機」とも呼ばれます。
工事で使用するものもあれば、鉱山など掘削作業で使用したり土砂を押したり、港などで荷を吊り上げるなど用途や役割によりいろいろな種類があります。
そこで、ここでは工事現場で使用する重機や建機の代表的な4種類とそれぞれの役割について説明していきます。
重機や建機と耳にすると、真っ先に思い浮かぶのが「油圧ショベル」でしょう。
パワーショベル・バックホウ・ユンボなど呼び方はいろいろですが、先端にショベルが備わった掘削に用いる建機です。
地面を掘る作業や土砂をすくう作業などが可能であり、工事現場以外に公園の整備にも使われています。
「クレーン機能を備えた車両系建設機械の取扱いについて」の要件を満たしている油圧ショベルを使うことで、移動式クレーンとして吊り作業も可能です。
ただし油圧ショベルの操作に必要な資格以外にも、吊り上げ荷重に対応できる移動式クレーン資格や、吊り上げ荷重が1t以上なら玉掛けの資格も必要です。
ホイールローダーは、油圧ショベルより大きなバケットが車体前面に搭載された重機のことで、土や骨材などすくい持ち上げることができます。
堆肥や穀物を積み込んだり除雪作業したりなど、いろいろな場所で用いられる重機といえます。
主に運ぶことが目的であり、土や建設廃材をすくい、まとめてトラックに積み込むこともできます。
クレーンと呼ばれるものには、
・移動式クレーン
・ラフテレーンクレーン
・オールテレーンクレーン
などいろいろな種類があります。
さまざまな荷物を運搬するときに活躍するのが「ダンプカー」です。
ダンプトラックの1つといえるローダーダンプなら、荷台部分がスライドし、一般道路の走行ができない油圧ショベルなどの重機の積み込みもできます。
土木工事などで掘削した土砂を運びますが、たとえば海外の鉱山では無人トラックも走行しており、日本でも無人走行の実証実験がすでにスタートしているため、より危険な場所でも活用されるようになるでしょう。