一人親方とは、建設業などで単独で事業を営む事業主ですが、個人事業主として仕事を請け負うことになります。
建設会社に所属するわけではなく、一人で仕事をすることは自由度が高く働きやすいと考える方もいることでしょう。
そこで、建設業で仕事をするとき、一人親方など個人事業主として働くことのメリットについて説明していきます。
一人親方は建設会社に雇用されているわけではないため、自由度の高い働き方ができることがメリットです。
具体的には、次の5つが一人親方として働くメリットといえるでしょう。
・仕事の調整がしやすい
・単価の交渉しやすい
・請負か常用か選択できる
・人件費がかからない
・人間関係で悩むことがない
それぞれのメリットについて説明していきます。
一人親方であれば、誰かに縛られることなく、自分の裁量で仕事量を調整できます。
キャパオーバーにならないように、他の仕事との兼ね合いを調整しながら、余裕を持った働き方が可能です。
会社に雇用されていれば、毎月の給料は大きくかわりません。
しかし一人親方なら、請け負う仕事の単価も自由に交渉できます。
相場も日当で2万円前後であるなど、高収入を期待しやすいことがメリットです。
建設現場にはいろいろな業種や職人が現場に入ることになりますが、社外の業者に依頼をするときは「請負」と「常用」の契約形態に分かれています。
雇用されていれば請負か常用か自由に選択できないのに対し、一人親方なら相手との交渉でどちらの契約形態か選択できます。
一人親方は基本的に従業員を雇うことがないため、人件費など固定費がかからないことはメリットです。
社員教育を行なうコストもかからないため、費用を抑えて仕事をしたいときにも適した働き方といえるでしょう。
雇用されていれば、同僚や先輩などに気を使って働かなければならないこともあります。
個人事業主でも人を雇用し、従業員が増えれば人間関係のトラブルなども増えてしまいがちですが、一人親方ならそのような心配はありません。
従業員も雇用していなければ、人が増えることで起きるミスもなく、トラブルに対する労力もいらないため自己管理のみです。
いつでも現場での業務に集中することができ、煩わしい人間関係に悩みを抱えることがないのはメリットといえるでしょう。