「路上工事」とは、道路上で行う工事全般を指しています。
大きく分けると、「道路工事」と「占用工事」に分類されますが、ライフラインの整備・維持に必要な工事です。
そこで、生活インフラ整備に欠かせない路上工事について、種類など簡単に解説します。
路上工事は、ライフラインを維持するために欠かすことのできない工事です。
人々が生きていくためには、電気・ガス・水道・下水道・電話・高速道路・地下鉄など必要なライフラインを利用することになり、いずれも道路下にあります。
そのためこれらのライフラインの定期的な点検・補修は欠かすことができず、耐久性・耐震性などを向上させるための取り替え・補修工事も必要になるといえます。
路上工事は年間を通して大きな差が発生しないように、計画的に実施されています。
年末年始や年度末、ゴールデンウィークなどは交通量が増える傾向があるため、できる限り工事を減らし交通渋滞を発生させないようにしているようです。
また、同じ場所ばかり工事するのではなく事業者間で調整し、事業者同士が共同施工することで工事縮減や短縮化などにも取り組んでいるとされています。
舗装工事は人や車が安全に道路を通行することや、景観性を維持するために必要な工事です。
道路舗装にはアスファルトが使用されることが多いといえますが、主に次のような流れで行われます。
①測量
②路床工事
③路盤工事
④基層工事
⑤表層工事
それぞれの作業について説明します。
工事する前に現場の確認と測量を行います。
必要な目印をつけることや粉塵対策を施すこと、周辺地域の工事の説明をするといった準備も行われます。
舗装の最下層の部分で、基盤となる部分である路床の工事を行います。
1メートル程度の深さまで土を掘り下げ、重機を使って掘った後の溝へ砂を敷き詰め土台を作ります。
舗装の中間層の部分である路盤の工事を行います。
上層と下層に分かれ、荷重や衝撃を分散させる役割を担う部分です。
路床の上に砕石などを敷き、ローラー重機などで締め固めます。
路盤の上に敷く層で、クッションのような役割を担う基層の工事です。
加熱されたアスファルト混合物を重機で敷均していき、その後、ローラー重機を使って締め固めます。
舗装の最上部である表層の工事です。
人の目に触れる道路部分であり、耐久性の高いアスファルトが使用されることが多いといえます。
摩耗・水などに強く滑りにくいものが使用され、路面に水が溜まらないようにするため、排水溝に傾斜をつけます。
その後、さらにアスファルトを敷き詰めて重機で締め固めます。