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建設業界の3Kの印象をポジティブイメージの新3Kへ変えるための取り組みとは

2024.07.21
分類:その他

建設業界は、きつい・きたない・危険の頭文字をそれぞれ取った「3K」のイメージが強いといわれています。

 3Kのイメージが定着してしまうと、人を募集しても応募がなく、人材不足を深刻化させることになりかねません。

 そのため建設業界では、3Kのイメージを払拭し、新たに「新3K」のイメージを定着させることが必要とされます。

 そこで、建設業界の3Kの印象から、ポジティブイメージといえる新3Kへ変えるための取り組みについて解説します。

建設業界の現在のイメージ

 建設工事は、土や埃にまみれて高所に作業などを行うため、きつい・きたない・危険の3つの「K」を兼ね備えた「3K」のイメージが強いといえます。

 ネガティブなイメージが強いため、若い世代から敬遠されがちな仕事ではあるものの、実際には人々が安心・快適に生活を送る上で欠かすことのできない仕事です。

 しかし現場は人手不足が深刻化しているため、求人募集を出すなどで、人員を確保することが急務となっています。

 募集をかけても応募者が集まりにくいのは、3Kにとどまらず「給料が安い・休暇が少ない・かっこ悪い」の3つの「K」をプラスした「6K」のイメージも高まりつつあるからです。

 建設人材が足りていない状況を懸念した国土交通省と日本経団連は、平成27年に従来の3Kを覆す「新3K」を提唱しています。

  

建設業界に求められる新3Kと呼ばれるイメージ

 「新3K」とは、「給料が良い・休暇が取れる・希望が持てる」の3つ「K」を合わせた新しい3Kです。

 実際、新3Kをアピールできる取り組みをしている建設業も少なくないのは、建設工事現場で働く従業員の高齢化が進み、必要なマンパワーが確保できない状況であるからといえます。

 人手不足の問題を解決するためにも、マイナスイメージの「3K」を払拭し、ポジティブイメージともいえる「新3K」へと変化させる動きを活発化させるべきといえるでしょう。

  

 国土交通省が取り組む建設業界の働き方の改善

 建設業の働き方改革が進むと、これまではネガティブなイメージが強かった業界も変化し、入職希望者も増えていくことが期待されます。

 国土交通省主体で建設工事現場の作業員のワークライフバランス改善などにも尽力しており、休日を増やすことや賃金水準を上げる動きも見られるようになりました。

 建設工事現場の作業員の労働時間が短縮されるなどで、働きやすい職場と変われば、人手不足問題が解消されるかもしれません。