サッシとは窓の枠にする建材ですが、窓自体をサッシと呼ぶことも少なくありません。
サッシュと呼ばれることもあり、いずれも金属製の窓枠で金属建具の建込みの段階で取り付けます。
いろいろな種類があり、遮音効果の高いものなどの場合、分断熱性にも優れるため素材選びは大切といえるでしょう。
そこで、サッシについて、窓との違いや材質、種類を簡単に紹介していきます。
サッシとは「サッシュ」とも呼ばれる部分で、ガラス窓に使う金属製の窓枠です。
住宅建築では、金属製建具工事の段階で備え付けます。
窓ガラスや玄関・バスルームのスチール製のドアを設置するときと同じタイミングで工事しますが、最近では断熱性や遮音効果の高いサッシの利用が増えています。
省エネや光熱費削減の効果が期待されることでしょう。
窓は「サッシ」と「窓ガラス」で構成されています。
サッシは、窓を家に取り付ける上で欠かせない「枠」とガラスをはめ込む「框」で構成されています。
サッシで使われる材質は、主に以下の4つです。
・アルミ
・アルミ樹脂複合
・樹脂
・木製
価格は、アルミ・アルミ樹脂複合・樹脂・木製の順で高いため、木製が最も高額です。
同様に、断熱性能も同じ順番で効果が高くなります。
アルミサッシはアルミ素材を使ったサッシであり、樹脂サッシは樹脂素材を使います。
木製サッシは木材で作られたサッシで、アルミと樹脂を合わせたアルミ樹脂複合窓は、室内側を樹脂素材とする一方で室外側はアルミ素材であることが特徴です。
サッシの種類は多岐に渡りますが、その中で以下の3つを紹介します。
・ステンレスサッシ
・PVCサッシ
・スチールサッシ
それぞれ説明します。
ステンレスサッシは、窓枠に使われるサッシがステンレスの材質で作られた建材です。
通常、サッシはアルミサッシが多いものの、ステンレスを材質とするサッシの方が強度が高く、外観的にもあでやかさが出ます。
PVC(断熱樹脂)サッシは、高い遮熱性能が期待できるサッシです。
PVCの熱伝導率はアルミの1000部の1以下であることや、遮熱ガラスと組み合わせれば窓開口部からの冷暖房エネルギーロスも大幅に低減できます。
さらに効果的な省エネを実現したいときや、防露性能に優れているためカビやダニの発生を防ぎたいときおすすめです。
スチールサッシとは、商業施設などに使用されることの多い鋼製のサッシです。
強度の高さや耐火性に優れており、防火設備を重視する商業施設や公共施設に適しています。