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コンクリートとは?セメントや生コンとの違いや検査方法を簡単に紹介

2024.09.29
分類:その他

コンクリートとは、セメントペーストと、陸砂・山砂・砕砂など細骨材や、砂利・砕石などの粗骨材と混和剤を練り混ぜ、一体化した材料です。

 セメントに水・砂・砂利を混ぜ合わせて作る建築材料といえます。

 建設工事で使う生コンクリートは、工場でつくられていますが、25時間経てば固まりはじめるため90分以内に届けてもらうことがルールになっています。

 そこで、コンクリートについて、セメントや生コンとの違いや検査方法を簡単に紹介します。

コンクリートとは

 「コンクリート」とは、以下を練り混ぜて一体化した、建築物で使用する材料です。

 ・セメントペースト

・陸砂・山砂・砕砂などの細骨材

・砂利・砕石などの粗骨材

・混和剤

 JIS規格などをもとに、目標の強度・流動性・耐久性・施工性などを考慮して配合・設計します。

 練混ぜの方法や時間もJIS規格をもとに定められていることが特徴といえます。

  

 コンクリートとセメントの違い

 コンクリートとセメントの違いとして、原料が挙げられます。

 セメントとは、石灰石などを焼成・粉砕して、粉状にしたものです。

 コンクリートはそのセメントに、砂・砂利・水を加えて混ぜ、どろどろにして固めたものなので、コンクリートにセメントも含まれます。

 

 コンクリートと生コンの違い

 コンクリートは、セメント・砂・砂利に混和剤を混合し、水を加えて練り混ぜて固めたものですが、固まる前のどろどろとした軟らかい状態が生コンクリートです。

 生コンと短縮して呼ばれることもあり、英語表記の「コンクリート(concrete)」は、いろいろなものがくっつき合い固まったものと訳されます。

 

 ミキサー車のドラムが回転している理由

 生コンクリートは工場で作られますが、放置していれば固まります。

 工事現場に到着したとき、固まりかけていると使えないため、液体の状態を保つためにコンクリートミキサー車で運ばれます。

 コンクリートミキサー車は、ドラムを常に回転させるため、その中にコンクリートを入れることで固まることや品質低下などを防ぐことができます。

  

コンクリートの検査方法

 建設工事現場に届いた生コンクリートの品質に関する検査方法は以下のとおりです。

 ・スランプ試験…生コンの柔らかさ(流動性)を測る試験

・空気量測定…コンクリート中の空気量を測る検査

・塩化物イオン濃度測定…コンクリート中の塩化物イオンの濃さを測る検査